保守系識者諸氏が見た震災(1)

2011.05.09 Monday 19:47
くっくり


 英雄とは、自ら名乗りでるどころか、その行為すら、他人には語らないものである。いま福島第1原発で生命をかけて懸命の作業にあたっとる自衛隊員、警察官、消防官がまさしくそうである。それにひきかえ、「国民の生活が第一」「友愛」などと口先だけの政治家は何をしてくれたんや。
 勲章はそんな「物言わぬ英雄」にこそふさわしいんとちゃうか。何もせずして何十年もバッジつけとっただけのセンセイ方には、日頃の歳費だけでももったいないわ。】
産経3/31付【40×40】宮嶋茂樹「国難の保身・宣伝利用は国賊」

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【いま、国民は菅氏から頑張れと言われるまでもなく、頑張っている。目の前の苛酷な現実に、一人ひとりが必死で立ち向かっている。しかし、オロオロするか、怒鳴り散らすか、自己保身のための弁明に言葉を費やす指導者とともに、この頑張りをいつまで続けることができるだろうか。この際一致団結して国難に立ち向かうためにも指導者の交代と政権の補強は避けられない課題ではないか。
 ここにきて、与野党一体となった大連立を形成してはどうかという議論が出てきた。しかしこれが現政権の延命に利用されることがあってはならないし、新たな無責任体制の出現になってもならない。有能な指導者のもとでならば挙国一致体制はそれなりに機能もしようが、指導力なきオール与党体制は、より混乱を拡大させる危険性がある。
 それでも現在の体制に限界があるのならば、大連立も検討すべき選択肢なのかもしれない。ただしその場合、いくつかの条件を設定する必要がある。第一に、菅首相にはこの際退いてもらうこと。第二に、何らかの時限的制約をつけること。時期を区切るよりも、むしろ1年以内に解散・総選挙を断行して国民の信を問うという内々の約束をしてはどうか。与野党間の緊張関係を損なうことなく(つまり無責任な合意体制に堕することなく)、国難打開のための与野党協力関係を構築するためには、こうした工夫が必要だろう。

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