2011.04.25 Monday 19:56
くっくり
支払いの際、大事な収入源であろう3〜4ドルのチップを受け取ろうとしない。
「日本で困っている人に渡してほしい。一日も早く日本人が元の生活に戻れることを祈っている」
募金箱に詰まった運転手の思いが、被災者の方々に届くことを信じてやまない。(犬塚陽介)
「3月11日に発生した日本の大地震は、1999年の台湾921大地震の275倍以上の破壊力を持つ災害だった!」と衝撃を受けた。
台湾の女性ブロガー貴婦奈奈さんのブログから。
人間の無力さ、秩序を守る日本人に感服した。
「津波にのまれる時の人間は、まるで灰塵のよう。天災の前ではなんの抵抗もできず、ちっぽけな存在だと痛感した。呼吸できることに感謝し、ありがたいと思った方がいい」と述べた貴婦奈奈さんは、東日本大震災の被災地の状況がわかる多数の画像や動画を、ブログに貼り付けている。
「地震発生後、日本の気象庁は情報を公開し伝言板を開設。Googleマップが避難所の場所を公開するなど、素早く行動した。日本旅行に出かけた友達がいたが、成田空港到着直後に地震に遭った。でも友達はまったく怖い思いをしていないと言い、しっかりとした対応を受けたと報告した。“日本にいたが被災地という雰囲気は全然なかった。日本人はパニック状態にならず、客へのサービスを忘れない。食料や毛布を配布され、安心した”という新聞記者のコラムを読み、こんな時でも秩序が守られるのは、信じられない。本当に不思議」と思ったという貴婦奈奈さん。「天災の前で人間は無力だが、努力は必要。我々台湾人は、日本のような大地震に見舞われた時しっかりと対処できるのだろうか?」と不安を覚えたそうだ。
そして、「被災地の状況は、まるでこの世の終わりを迎えたかのよう。でも被災者の方たちが秩序を守って助け合う姿に、希望の兆しを見た気がする」とつづった。サービス業に関する日本の書籍をよく読んでいる貴婦奈奈さんは、「接する人の気持ちを常に大切にする日本人には、いつも感服する。災難に直面している時さえ、その精神は変わらない」と痛感したという。
[7] << [9] >>
comments (9)
trackbacks (3)
<< 画像で見る東日本大震災 - 希望 -
「アンカー」福島第1原発構内と所長を青山が取材 最大の問題は5・6号機 >>
[0] [top]