東北のものづくり産業を守れ!
2011.04.18 Monday 21:27
くっくり
・日本の中小企業の工場というのは、実は教育訓練の場だった。学校が放棄してしまった人格教育をきちんとやってきた。少しばかり社会のルールから外れた若者が、工場で働くことでまっとうな大人になっていった例は無数にある。ある鋳物屋の親父が言っていた。「暴走族というのはいい。ちゃんと役割分担を知ってる。見張ってろと言ったら、一生見張ってる。ヘッドに言っとけば、きちんと指令が全体に行き渡る」。日本の町工場というのは、そういう教育の場でもあった。
私にしてみれば、まさに目から鱗というか、「日本のものづくり万歳!」と叫びたくなるような、元気が出てくるお話でした。
それだけに、被災地の今の状況を見ていますと、切なくなってきます。
東北のものづくり産業といえば、自動車部品が筆頭にあげられることが多いようですが、IT産業など他にも色々あります。
上の野村進氏の話に出てきた携帯電話の部品で言うと、例えば岩手県宮古市はコネクタの産地で、世界中の携帯のおよそ3割を占めているそうです。
が、その宮古市も津波で大きな被害を受けてしまいました。
震災に関するこれまでの報道を見ていますと、地震・津波・原発事故によって甚大な被害を受けた産業として、水産業や農産業や畜産業が大きくクローズアップされていますよね。
もちろん今回被災した地域にとってそれらは大変重要な地場産業なわけですから、大きく伝えられるのは当然なのですが、ただ、同時に、ものづくり産業への被害も甚大なものがあるわけです。特に中小・零細企業への打撃は計り知れません。
一人の国民として私が政府に切望するのは、被災者個人個人への支援やケアはもちろんのこと、また被災地の水産、農産、畜産への支援ももちろんのこと、ものづくり産業への手厚い支援もどうか忘れずお願いします、ということです。
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