【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)

2011.04.16 Saturday 02:00
くっくり



>Japan | Belgrade, Serbia

 セルビアは、紛争が絶えず経済的苦境を強いられてきた国です。そのセルビアに対し、日本は最近の10年間だけでも2億ユーロ(235億円)以上をセルビアに援助し続けていたことを、国民は誰もが知っており、心から感謝しているのだそうです。

 2006年にモンテネグロが独立し、2008年2月にコソボが独立を宣言するなど、未だ紛争の爪後が深く残るセルビアの経済環境は未だ厳しいままですが、「援助はささやかなものになるかも知れないが、今度はセルビアが日本を助ける番だ!」と、その意思を天に誓うかのように、日本に向けて掲げられた、セルビアの人々が体を張って作った日の丸の人絵文字は、地球は丸くて繋がっているという事実を実感するに十分の、かけがえのない絆とパワーを感じずにはいられないほどの、大きな大きな「心の輪」なのでした。

被災地の皆さんへ 映画監督 アンジェイ・ワイダさん(産経3/25 7:43)
■自然の力受け入れてきた民 悲観しない日本人を尊敬

 ポーランドが生んだ世界的映画監督、アンジェイ・ワイダさん(85)は、日本をこよなく愛する一人だ。日本美術の強い影響を受けたと自ら認める。「苦難の中でも楽観を失わない。それが日本人だ」。東日本大震災の被害に立ち向かう日本人を励ます一文を寄せた。


 日本の友人たちへ。

 このたびの苦難の時に当たって、心の底からご同情申し上げます。深く悲しみをともにすると同時に、称賛の思いも強くしています。恐るべき大災害に皆さんが立ち向かう姿をみると、常に日本人に対して抱き続けてきた尊敬の念を新たにします。その姿は、世界中が見習うべき模範です。

 ポーランドのテレビに映し出される大地震と津波の恐るべき映像。美しい国に途方もない災いが降りかかっています。それを見て、問わずにはいられません。「大自然が与えるこのような残酷非道に対し、人はどう応えたらいいのか」

 私はこう答えるのみです。「こうした経験を積み重ねて、日本人は強くなった。理解を超えた自然の力は、民族の運命であり、民族の生活の一部だという事実を、何世紀にもわたり日本人は受け入れてきた。今度のような悲劇や苦難を乗り越えて日本民族は生き続け、国を再建していくでしょう」

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