2011.04.16 Saturday 02:00
くっくり
君たちに、どうしても知っておいてほしいことが一つある。今回の日本における悲劇に胸を痛め、君たちの国に対して強い連帯感を持っているのは、決して俺だけではない。数え切れないほどのアメリカ国民が、思いを一つにしているんだ。
アメリカが、真っ先に日本のために軍を派遣することを決めたとき、それに対して説明を求める人など、だれもいなかった。むしろ、一刻でも早く向かってほしいとだれもが思った。「なぜ、アメリカ人が?」なんていう疑問を持つ人もいなかった。「日本の助けになれることを光栄に思う」というのがわれわれの思いだ。そして、こうした思いはアメリカ人だけでなく、日本に援助を申し出たすべての国の人びとが、共有しているのだと、俺は信じている。
われわれは、この悲劇に胸を痛めるとともに、君たち日本人の国民性に感激を受けている。そして、君たちがこの事態に立ち向かう姿を新聞やテレビで目にし、日本は、こうした悲劇を何度も乗り越えてきていることを再確認するんだ。君たちがこれまで経験してきた逆境を通して育まれた、団結力や礼儀正しさが、今になって活きているのだと感じるよ。君たちの創造力や努力は、世界のいいお手本になるはずだ。そして、日本を見て、「努力は決して裏切らない」ということを多くの国の人が学ぶことになるんだ。
たくさんの日本人が、俺やアメリカに対して感謝を示す言葉を寄せてくれている。だけど、礼をいうのはこちらのほうさ。日本はわれわれに、悲劇にあったとき、どのように振る舞うべきかを示してくれたのだからね。われわれが住む国、あるいは地域に、破壊的な天災が訪れた際には、次の言葉が合言葉になるに違いない。
「日本人のように、振る舞え」
毎晩、俺はベッドの脇でひざまずき、多くのアメリカ人とともに日本の復興を祈っている。いつか必ず、君たちの国の回復ぶりに驚嘆する日が来ると信じている。
感謝をこめて。
東北関東大震災では日本人だけでなく多くの外国人も被災しました。
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