「アンカー」原発事故で政府のズサン対応 青山繁晴×安斎育郎
2011.03.31 Thursday 02:21
くっくり
山本浩之
「減ることはもうはっきりしてるわけですね」
青山繁晴
「減ります」
安斎育郎
「核分裂をしてどんどん減っていくんです、当たり前で」
青山繁晴
「だからおそらくこの4%混ぜたやつが3%か2.5%ぐらいに、3%前半から2%台後半ぐらいまでの数字になっていくわけです。ところがですね、おそらくこれは推測すると、もともとはさっき言ったとおり1%ができなかったはずが、MOX燃料だとこれが減ってもですよ、3%とか2%になったら2倍とか3倍とか言われるんじゃないかとってことをたぶん気にしてるんだと思うんです」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「で、これははっきり言うと国民を馬鹿にした話であってね、こういう出口を示さないで、プルサーマルを理解しろっていうこと自体が無理で、だから今ははっきり言うと、このMOX燃料については風評被害のひとつになりかかってますけれどね。しかしそれは原因があってそうなってるわけですよ。国民が勝手に疑心暗鬼になってるわけじゃないということを、きちんと考えるべきだと思います」
山本浩之
「なるほど。そして、もうひとつの問題。こちらをご覧下さい」
image[110330-08karada.jpg]
山本浩之
「放射性物質、身体への影響はどうなんだろうと、いうところを安斎さんの見解を伺いたいんですが」
安斎育郎
「放射線ていうのはあるレベル以上浴びると誰でも起こる、確定的影響って言うんだけど、そういう物の他に、確率的影響って言われてんだけども、まあ受けたら受けたなりの確率で将来ガンが増えるかもしれないっていう、そういう2つがあるわけね。で、今、実際にもたらされてる被曝線量は、そんな確定的影響などからはもちろんほど遠いですよね。で、確率的影響からすると、ちょっとでも浴びればそれなりの確率でガンなどが増えるっていうことからすれば、放射線防護学の基本は、無駄な放射線を浴びないに越したことはないってことなんですよね。だけど今、実際にもたらされてるのは、それを苦に病んで、ボランティア活動を手控えようかとかね、生活を鬱々と過ごすようなレベルからは遠いので、そういう心配をしないで、むしろ他の健康管理をしっかりやった方がいいと思いますよね。ただちょっと気になってるのはね、政府の会見などで、それはCTスキャン1回分より少ないとかね、レントゲン撮影1回分の何十分の1とか言うんですが、それ一緒にしてほしくないの。医療上の被曝はね、被曝と引き換えにガンが発見されるとかいうメリットがあるわけでね。今のそういうメリットがないので、ま、自然の放射線でどれぐらいありますっていうのを参考値として出すのはいいけどもね、医療上の被曝と引き換えに、今の被曝を正当化するようなことはやめてほしいけども、だからと言って、今、苦に病むようなレベルではないというね」
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