「アンカー」原発事故で政府のズサン対応 青山繁晴×安斎育郎

2011.03.31 Thursday 02:21
くっくり



青山繁晴
「おっしゃるとおりで、その上でですね、さっき申したかったのは、はいずり回るとですよ、良心的な人間がいて、それもちゃんとその、口で言うだけだと僕、信用しないから、文書で渡してくれたり、内部文書で。それでその文書を別の政府当局者に持っていくと、さんざん時間かかるけど、本当ですということで、確信を持って3号機の建屋とタービン建屋の間の瓦礫の1シーベルトの話をしてるわけですよ」

山本浩之
「はあーー」

青山繁晴
「だから、全部がダメになってるわけじゃない、その良心的なところからさっき申したその循環のアイデアも出てきてるわけで、そういうものを、安斎先生がさんざん苦労してこられた、その既得権益と闘いながら、私たちがすくい上げていくのが大事なんですよ」

山本浩之
「そうですね。ただ、今のその瓦礫から1シーベルトっていうのは、伝わってなかっただけにやっぱりショッキングなんですけども。次に伺いたいのがですね、こちらの問題なんです」

image[110330-05pru.jpg]

山本浩之
「プルトニウム。この言葉が出てきました。人体に影響のないレベルだというふうには言われてますけれども、安斎先生はこれどういうふうに…」

安斎育郎
「プルトニウムっていうのは自然界には存在しない元素なんです、基本的にね。で、それが原発の外で見つかったりするっていうのはなぜかっていうと、その原子炉の燃料棒の中にあるプルトニウム、これはね、1号機2号機はもともと燃料としてプルトニウム使ってないんだけども、中にあるウラン238っていうのが核分裂の過程で中性子を受けて、やがてプルトニウム239になるんです。3号機はもともとMOX燃料っていうウランとプラトニウム混ぜた燃料使ってて、これもともとあるんだけどね。どっちがどれだけの割合で出てきたのかはまだわからないにしても、とにかく原子炉の中と外がつながってるっていうね、非常に物質的な証拠なんですよ、これね。で、何でプルトニウムみんな嫌がるかっていうと、同じ放射性物質には違いないんだけど、ヨウ素131とかセシウム137とね、ちょっと身体の中に入ってくると厄介なのはね、プルトニウム239ってのはアルファ線を出してウラン235になって、それがアルファ線を出してトリウムになって、ベータ線を出して、プロトアクチニウムになってっていう、ぞろぞろとね、12段階アルファ線やベータ線を出しながら、最後に鉛の207っていう放射能持ってないやつに落ちつくまで、いろいろアルファ線、ガンマ線、ベータ線出すので、その分よけい被曝するんですよ。だから危険度が高いので、みんな注目してるわけね」

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