「アンカー」原発事故で政府のズサン対応 青山繁晴×安斎育郎
2011.03.31 Thursday 02:21
くっくり
山本浩之
「なるほど。青山さん、いかがですか」
青山繁晴
「はい。今ここに出てるその1000ミリシーベルト、要するに1シーベルトですよね。で、水の問題については、政府も東電も、ま、政府っていうか保安院と、官房長官と東電もわりと発表してるんですが、実は隠してることがあってですね、3号機の建屋と、3号機に付属したタービン建屋、3号機とタービン建屋の間の所にですね、瓦礫を集めたんですよ、自衛隊も協力してですね。で、その瓦礫の表面を直接ガイガーカウンターで測定して、それが、3月25日の午前8時半の測定で、1シーベルト出たんですよ」
山本浩之
「えっ、ていうことは1000ミリシーベルトですよね、今言われてる」
青山繁晴
「そうです、はい。で、これは、水に含まれた放射性物質っていうのはもちろん海に流れていったり川に流れていったりするっていう大問題がありますけれども、逆に言うと水に閉じ込められてる面もあるわけですよね。ところが瓦礫の表面についてる放射性物質ですから、風が強く吹いたり、あるいは巨大な放水の圧力で飛散したりするわけですよ。原子力発電所の構外まで出ていってる気配はないんですけれども、作業員の方にとっては大変なことで。で、これははっきり言うと、保安院の発表で、隠してるわけですね」
山本浩之
「何で隠してるんですか?」
青山繁晴
「いや、あの、水と違って閉じ込められてないから、これが出たらまた大騒ぎになるということと、それから僕はやっぱり作業員の方に対しての配慮が後回しになってると思いますよ」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「はい。で、これは東電も含めてですね」
山本浩之
「だってね、米軍っていうかアメリカはいわゆる無人ロボットとかって、貸すって言ってて、ようやく日本政府もその気になってるみたいですけど、もっと早く導入できないんですか」
青山繁晴
「これね、あの、米軍あるいはアメリカが無人ロボットを積極的に言ってきたっていうのは、この瓦礫の事実を実は知ってるからです。で、アメリカの核規制委員会、NRCっていう組織があるんですが、ここはもう初期の段階から、首相官邸と原子力安全・保安院とほとんど話しなくなってるんですよ。これはっきり言いますが、どこと話してるかというと、何と日本の警察庁と話してるわけです。警察ですよ。だから警察はもう一生懸命、今、例えば(安斎)先生のような方に聞いて、勉強しながらですよ。でもそのNRCは警察庁と実は話をしててですね。で、だから対外折衝は警察庁の外事部門がやってるわけです」
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