【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)

2011.03.28 Monday 19:31
くっくり



 用意された車で18日に仙台市のホテルへ。震災後初めて見たテレビは、石巻市の惨状と住民の姿を映していた。「何も残っていなくても、おばあちゃんたちは元気に生きていた。腰抜けの自分が情けなかった」。翌朝、東京行きのバスには乗らず、引き返した。

 支援の拠点は、避難所になった市内のホテル。家族の安否確認に来る人と応対したり、トイレを掃除したりしている。「リーダー役も、力仕事も苦手。でも、いれば何かの役に立つ」。石巻の再生を心から信じる姿が、そこにはあった。

【外信コラム】千夜一夜 日本の財産(産経3/22 3:07)
 カイロに事務所を置く日本の独立行政法人が、日本人職員を対象に東日本大震災の義援金を募った。すると、エジプト人職員が集まって話し合いを始め、全員が月給の1日分を寄付したい−と言い出したという。

 食料品や家賃の上昇が続くエジプトでは、1日分の給料は決して小さな額ではない。ムバラク前大統領退陣前後の騒乱から比べれば平穏になったとはいえ、一部では治安が悪化し政治の先行きは不透明だ。

 国民としては少しでも多く現金を手元に持っておきたいのが人情だろう。それでも自発的に寄付を申し出てくれた人たちがいると聞き、目頭が熱くなった。

 そのエジプトで先日、一連の騒乱で中止されていたプロサッカーの試合が再開された。スタジアムには、アラビア語で「心は日本人とともに」と書かれた横断幕があった。選手たちは、騒乱の死者とともに日本の震災犠牲者を悼む黒いバンドを腕に巻いて出場した。

 街を歩いていると、知らない人から「家族は大丈夫か?」「日本人はすごい民族だ。すぐに復興するさ」と、心配と激励の言葉をかけられる。おそらく世界中の日本人が同様の経験をしていることだろう。

 こういうふうに思ってもらえること、それこそが日本が営々と築いてきた“財産”なのだと、つくづく思う。(大内清)

東北地方太平洋沖地震  世界の皆さんからの日本応援メッセージ2(Handsome Women's Blog3/15)

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