「アンカー」福島第一原発の今後 青山繁晴×住田健二
2011.03.24 Thursday 03:39
くっくり
山本浩之
「ああ、チェルノブイリとは違うんだということですよね。ただそうなってくると、解除の時期っていうのは、誰がするかってとこは政治判断になってくるわけですね?」
青山繁晴
「そうです。そもそも避難地域と、あるいは屋内退避地域の判断っていうのは、ま、原子力安全・保安院のアドバイスは受けつつも、政府判断だったわけですよね。で、その際の政治判断の出し方が、避難地域はもうとにかく危ないっていうふうになってしまったから、逆にそこの地域の方々が避難先でも風評被害を受けてるってことになってるわけですよ。で、そうすると、今回の原発災害の大きな特徴は、電気が来なくなってしまって、メーターも読めない、中央制御室も真っ暗だったから何が起きてるのか分かんなかったわけですよね。で、それが回復して、全体の様子が分かった段階で、政府は、こういう理由で、だいたいこれぐらいの見通しを持ってますってことを公表しなきゃいけないですね。それが、どう考えてもあと2、3日の間に僕は行われるべきだと思ってます。というのは、電源回復はおそらくこの2、3日ぐらいの間に、だいたいは整っていくと思われますから、全体の状況見てると。そうすると政府は、よく分かりませんって話じゃなくて、この2、3日の間に、今後の避難の収束させる計画も決めて、政治責任で明らかにしなきゃいけないと思ってます」
山本浩之
「なるほど。そこで、ま、そういうことも含めて、今回の福島第一原発事故から明らかになった問題点、いくつかあると思うんですけれども、これは住田先生はどういうふうに」
住田健二
「今の青山さんのお話でね、私は必ずしもそれほど楽観的じゃないんですよ。というのは、必要な材料が2、3日のうちに集まるだろうというのは、期待はしてますけどね、そこまではいいんですけど、その判断をするためには、ただデータだけあればいいってもんじゃなくて、で、僕たち技術屋の立場で言いますとね、全体像の中の1つか2つか3つが見えるんであって、全部が見えてるわけじゃないんですね。で、そうなるとね、いろんなモデルを作りまして、そのモデルの中にこれを入れてみてね、どのモデルとは言いませんが、代表的な物で2つ3つやってみて、大丈夫だとなればね、ま、いいでしょうってことになるんですね。ところが、それをやるためにはね、ただこうやって、こうやればいいってもんじゃないんですね。そうすると当然、かなりの大きな組織が動いて、計算するとかね、場合によっては実験もやらなきゃいかんこともあるかもしれませんけども。で、そういう非常に大部隊のバックアップがあって初めて、そういう決定ができるんですね」
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