2011.03.15 Tuesday 02:18
くっくり
「震災で家族や親友が命を奪われた場合でも、日本人は大声で泣くことが少なく、静かに運命を受け入れる」、「自分が救出された場合、『ありがとうございました』と言うのではなく『申し訳ありませんでした』と言う人が多い」と紹介し、「他人に迷惑をかけてならないとの精神が強くあらわれるのだ」との見方を示した。
◆人々が力を合わせる日本で、「英雄主義」は不要
中国では災害発生時に、「自らの危険をかえりみず、他人を救った」などのエピソードが、しばしば伝えられる。記事は、「日本人はどんなに過酷な状況でも、個人は集団を離れず、集団は個人を保護する。厳しい状況でも、“個人による英雄主義”は必要ない。「皆さんと一緒に」の精神は、力を合わせて困難を克服するだけでなく、社会システムの効率を保つことにつながる」、「どんな事態が生じても、日本では略奪や大パニックが生じないと言っても、大げさではない」と、日本人の協調精神が、社会全体にとっても個人にとっても大いに役立っていると主張した。
写真は福島県で13日に撮影、中国新聞社が「住民は行列して給水を受けた」との見出しで配信した。(編集担当:如月隼人)
12日付の中国紙・新京報は「地震対応の国際協力体制の構築を急げ」と題し、東日本大震災の対応などに関する論評記事を掲載、被災地を支援する国際協力体制の早期構築のほか、地震予知や、被害を最小限に食い止めるための技術の共有を国際社会に呼び掛けた。
中国では2008年にマグニチュード(M)8・0の四川大地震が発生し、8万7千人以上が死亡・行方不明となったが、同紙は「破壊力は四川大地震の20倍超」と報道。日本を含めた世界各国の救助チームが四川大地震の被災地に駆け付けてくれたことに触れ、今度は中国が日本に支援の手を差し伸べるべきだと主張し、「このようなときは国籍や肌の色と関係なく、すべての命に対し惜しまぬ支援を送ることが大事だ」と強調した。
その上で、強い地震にもかかわらず、都市部で全壊した建物が少ないとみられることから日本の建物の耐震能力の高さを称賛。公園や体育館などに避難する市民たちがきちんと行列をつくるなど混乱がなかったことを高く評価し、「常に地震や津波の脅威にさらされる日本の高い防災意識の表れだ」と指摘している。
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