「アンカー」中国・米国戦々恐々!中東・北アフリカの民主化ドミノ

2011.03.03 Thursday 02:48
くっくり


村西利恵
「イスラム圏を中心とした地図で見ると、こうなります」

青山繁晴
「はい。こっちの、村西さんの側(向かって左側)から見るとどうなるかというとですよ、えー、この辺モロッコです、ここモロッコですね、で、この辺から、イスラム世界が始まって、こうずーっと、こう地続きで、その、イスラム世界で、そしてその、中国のこの隣りまで行って、いわば、このウイグルは、中国の西端じゃなくて、イスラム世界の、大陸部分の東の端なんですよ」

一同
「うーん、そうですね」

青山繁晴
「そしてイスラム世界はほんとはインドネシアまで伸びてるんですけど、大陸で言うと、この東の端っこなんですね。ということは、インターネットが規制されても、時間はかかるけど、口コミで、人の口、人の手を通じてやがて必ずウイグルに、中東でこんなにすごい独裁打倒があったんだと、今も進行してるんだってことが伝わってくるから、中国はもともと、その、長期、中期で見る国だから、もうウイグルについて非常に警戒してるってことなんです。で、実はここにあえて、キルギスとカザフスタンというね、中央アジアの国、2つだけ国名入れたのはどうしてかというとですね、ここもイスラム中心なんですが、中国はいずれ、この中東で何か動揺あった時に、このウイグルまで来るってことを実は予期していて、すでにキルギスやカザフスタンにたくさん、漢人を入れてきたんですよ」

山本浩之
「うーん」

青山繁晴
「だから中国は備えてきたっていう、そのしたたかな面もあると同時に、それだけ、このウイグルと中東世界のつながりを今まで恐れてきたっていうことなんですね。だから、その、ジャスミン革命は、その、上海や北京の若者を簡単にまとめることはできなくても、ウイグルという中国のいちばん弱い部分に大きく働きかけがもう始まっていて、そしてもしウイグルで今までとは違う反乱が起きたらどうなるか。皆さんちょっと時間はなくてもこれは聞いてほしいんですが、イスラム原理主義っていう言葉があって、僕らは今までアメリカのフィルターで、イスラム原理主義ってのはテロリストのことだと思ってきたでしょ。で、テロ対策は僕の専門分野のひとつですが、実際に中東歩いて、あるいはエジプトも含めて北アフリカを歩いて、そのイスラム原理主義の人々と会うと、もう一回言いますよ、イスラム教徒じゃなくて、イスラム原理主義者の中でも、テロリストと呼ばれるのはせいぜい5%で、残りの95%は穏健なんですよ。で、どう穏健かというと、テロをやるっていうんじゃなくて、その、法律がいちばん上っていうのは西側の、ヨーロッパの考え方であって、法律の上にコーラン、正しくはクルアンって言うんですが、日本語で言うとコーランがあるよねと、そういう考え方をイスラム原理主義って言うわけですね。で、そういう穏やかないわばイスラム原理主義がエジプトでも、ムスリム同胞団っていうのが、例えば教育とか医療をやってる集団なわけです。その考え方も、実はウイグルに入ってくるから、ああいう暴動だと叩き潰されるけれども、静かに広まっていく力っていうのは、中国もなかなか規制しにくいってことなんです。皆さん今の話を通じて、実は中華人民共和国って大きな枠組みが、これからも残るのかってことをね、あの、考えていただけると思うんです。ウイグルがもし大きく変わっていけば、チベットであったりモンゴルであったり、あるいは朝鮮、ここに朝鮮人の方々もいらっしゃいますけども、中華人民共和国ってのがひょっとしたら幻想になっていくかもしれないと、いう、非常に大きな変化が起きる、かもしれない。で、一方の巨人の中国がそうであったら、じゃあもう一方の巨人のアメリカはどうなるのかってことを、次に私たちはフェアに考えなきゃいけません。えー、それを後半に考えますが、後半のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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