「アンカー」中国・米国戦々恐々!中東・北アフリカの民主化ドミノ

2011.03.03 Thursday 02:48
くっくり



青山繁晴
「これはびっくりなんですが、イランっていうのは、1979年、つまりベルリンの壁が壊れる10年も前に、世界の変化を先取りするように、当時イランにはパーレビ国王がいて、やっぱりアメリカと結託してたんですが、それをうち倒して、イスラム革命っていうのをやったんですよね。で、そのあと、スエズ運河は絶対に、超えられなくなったんですよ。というのは、エジプトの、独裁者もアメリカと一緒だから」

村西利恵
「そうですね」

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青山繁晴
「で、もうイランは通してやらないよと。どうして通さないかというと、イラン海軍がイランを出てですよ、この紅海からスエズ運河に入って地中海に出たらどうなるかというと、イスラエルの頭の後ろに来るわけですよね。で、僕はイスラエルに行く度に感じたのは、イスラエルは軍隊非常に強いけど、とてもいびつな軍隊であって、つまり、海に突き落とされるのが怖いから、海を背にして、もうとにかく戦車や歩兵で、陸の部隊ばっかり、あるいは空の部隊ばっかりで、海、手薄なんですよ」

一同
「うーん」

青山繁晴
「そこに、イランが後ろから回り込んできて、やられ出すとですね、イスラエルはほんとに生存に関わることになるから、だからスエズ運河を通さなかったのに、エジプトが揺らいで、アメリカの力があの、薄まったら、すぐに入ってきたんですよ。ね」

村西利恵
「なるほど」

青山繁晴
「そして、フリゲート艦ってのはちっちゃな駆逐艦と思っていただければいいです、それに補給艦もついてるから、ミニ艦隊ですよ。そして入ってきて、そしてシリアに、シリアの港に入っていったから、頭の上からもイスラエル圧迫受けるわけですね。で、これは非常に重大な事態で、イラン自体も、その、デモが起きてるから、イランも不安なんだけれども、全体を丸くこう、大まかに通して言うと、今後はこれです」

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村西利恵
「今後の中東地域は、アラブ人によるアラブへ」

青山繁晴
「はい。皆さん、何週か前のこのコーナーで、アラビアのローレンスの話しましたよね。1914年の第一次世界大戦から、イギリスにとっての都合のいいアラブとか、そのあとアメリカにとって都合のいいアラブを作ってきたけど、ようやく百年単位で、だから百年に一度なんです、百年単位で、アラブ人によるアラブへ、やがて移っていくであろうと。で、これは世界の根本的な変化であって、僕らは物の見方を、例えばアラブの立場に立ったり、ヨーロッパの立場に立ったりして、アメリカとか中国の立場に偏らないってことが大事なんです。その中で、今日最後に申しますと、したたかな中国は、自分の危機も含めて何をやってるかというと、これをやってます」

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