衆議院会議録より 菅さんの見事すぎるブーメラン
2011.02.26 Saturday 01:51
くっくり
○菅直人君
私は、民主党・無所属クラブ、自由党、日本共産党、社会民主党・市民連合を代表し、小泉内閣不信任決議案提案の趣旨弁明を行います。(拍手)
(中略)デフレ不況は悪化し、失業や倒産は増加し、財政の危機的状況はさらに深刻になっております。
先日の予算委員会でも、国債発行三十兆円以下という公約が守られなかったということを聞いたときに、それは税収見通しが五十兆円のつもりが下がったので仕方がなかったんだ、柔軟かつ大胆にやっただけなんだ、このように答弁されました。
しかし、五十兆円という税収見積もりを行ったのは、一体、だれが行ったのですか。これまで民主党のせいにされようというのですか。政府がみずから五十兆円の税収見通しを立てて、それを実現する責任を持っていながら、五十兆円が減ったのは私のせいじゃない、三十兆円を超えたのは仕方がなかったんだ、こんな無責任な答弁がまかり通っている。これをごまかしと言わないで何と言えばいいのでしょうか。(拍手)
(中略)小泉政権が誕生して二年余りの間、どれだけの事件が発覚いたしたでありましょうか。昨年の鈴木宗男議員、坂井議員、大島議員など、政治と金にまつわる疑惑や事件が頻発いたしました。政治不信と日本社会の沈滞が、税金の使い道をゆがめる自民党流の利権構造に沿ったそうした政治である、それが原因であることは明々白々の事実であります。
しかし、総理は、こういった政治と金の問題の改革を行うべきだと言いながら、現実には、こういった面で何一つリーダーシップを発揮しようとはしてこなかったじゃありませんか。
(中略)多くの閣僚がいろいろな不適格な発言を繰り返されました。衆議院議員あるいは与党議員、そして大臣の中には、レイプ容認発言、あるいは子供たちの犯罪に絡んだ不適格な鴻池大臣の発言、さらには、多くの閣僚がそうした不適格な発言をされました。
しかし、小泉総理は、そうした大臣を任命した任命責任者であります。そういった観点からも、総理としての責任が強く求められる、このこともあわせて申し上げておきたいと思います。
そして、こうした中で、もう一つだけ申し上げておきますけれども、小泉総理と私は、この国会の中で、五度、予算委員会で、そして五度、党首討論で討論をいたしました。そして、小泉総理の討論の答弁は、常に、総理大臣として答弁するという姿勢が全く欠けておりました。例えば、三十兆円の枠についても、二言目には民主党が法律で縛ったのはけしからぬと、全く話をすりかえております。
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