日本統治肯定で逮捕の韓国人作家『嘘の歴史で反日に』「SAPIO」02.7.24号
2011.02.22 Tuesday 01:46
くっくり
今でも韓国人に憎まれ続ける伊藤博文だが、彼こそ教育事業に多大な関心を寄せた指導者だった。朝鮮では1895年の甲午改革によって近代教育制度が始まったが、伊藤が初代総監に就任した1906年まで11年経っても、全国の小学校は40にも満たないのが実状だった。これを知った伊藤は着任早々、朝鮮人官僚を集めて、「あなたがたは一体何をしていたのか」と叱責し、学校建設事業を最優先して改革をすすめた。その結果、1940年代には全国に1000を超える各種学校ができていた。
残念ながら、日本時代に懸命に築き上げた朝鮮の経済基盤は、朝鮮戦争によって大半が破壊された。しかし、社会の発展には目に見えない要素の方が重要だ。
教育制度、理念、慣習、法律、経験、技術のような無形の財産は戦争でも破壊されない。第2次世界大戦後、焦土と化した上、莫大な賠償金を支払わなければならなかった日本とドイツの経済があれほど速やかに復活できたのは、神が奇跡を起こしたのではなく、彼らに先進工業国としての経験があったためだ。
高度な文明を作り上げそれを享受したことのある社会は、一時的な惨禍で物質的な基盤が壊滅してしまったとしてもすぐに立ち上がる能力を備えている。われわれはこの無形の財産と経験を与えられたといってよい。
2001年夏、韓国放送公社では、2回にわたって放送した日本に関するドキュメンタリー番組で、私は日本が自虐史観に侵されていることを知った。
しかし、多くの文献から歴史的事実を学んだ私は、日本が明治維新以後、他のアジア諸国にはできなかった偉業を成し遂げ、日本のみならず人類の歴史にも多大な貢献をした国であることを知っている。それだけに一度戦争に負けたことによって、自分たちの歴史にプライドをもてずにいることには、大きな悲しみともどかしさを感じている。
だからこそ近年日本で起きている『新しい歴史教科書をつくる会』などが提唱する、日本の歴史教科書の見直しには全面的に賛成である。これは韓国で喧伝されているような右翼の蠢動(しゅんどう)などとは全く異なるもので、愛国者としての行動に他ならない。
今日、私が日本に望むのは歴史認識の問題だけではない。日本は対米・対中関係においても、真の独立国家として、自らの道を選択し、歩んでいくことが必要だろう。もし、中国との関係において空母を含め艦隊を増強する必要があるならばそうすべきだし、“核武装”が必要であると判断するならば、それを現実の戦略として検討すべきだ。
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