日本統治肯定で逮捕の韓国人作家『嘘の歴史で反日に』「SAPIO」02.7.24号

2011.02.22 Tuesday 01:46
くっくり


 今回のサッカーW杯共催が、韓日関係を進展させるいい機会になることを望みたいが、現在のように「歪曲された歴史」が、韓国の若者に刷り込まれ続ける限り、真の友好関係を構築することは不可能であるといわざるを得ない。

 韓国において日本統治時代の負の面だけが強調され、近代化への貢献など積極的な評価が一切封じ込められていることは、今では多くの日本人の知るところだが、にもかかわらずその風潮は一向に改まる気配をみせていない。それどころか、韓国政府が主導する反日教育は、もっとも重要な政治的イデオロギーとして機能している。南北分断以来、韓国の政権を掌握した政治集団は、その体制維持のために北朝鮮と日本という2つの“敵”を設定し続けてきた。

 その教育がいかに浸透しているか、例えばこれはソウル大学国史学科のホームページで偶然に発見したものだが、その掲示板には米国に留学し、そこで韓国史の授業をとった韓国人学生の“憤り”が克明に記されていた。その学生は、米国人教授から「韓国政府は韓国と日本の関係について誇張された歴史を教えているのではないか」と指摘され、それに対していかに自分が愛国的態度でこれに抵抗したかが綴(つづ)られていたのだが、この留学生が下したいくつかの判断は完全に誤っていた。彼は、米国の学者が韓国の歴史を歪曲していると憤慨しているが、実際には、韓国の政府と学者のほうが歴史を著しく歪曲しているのだ。ここに問題の深刻さがある。

 韓国の学生は幼い頃から10数年間、真実とはかけ離れた歴史を教えこまれ、根拠のない自負心を抱き、日本に対してねじれた知識と感情をもつようになる。

 かくいう私も、今回韓日史に関する著書を出すまで、学校で教えられてきた歴史を信じてきた一国民だった。日本人は憎悪の対象に過ぎず、日本語を使う人をみただけで非常に不愉快な気分を覚えたものだ。それだけに1995年、阪神大震災が起きたときは正直大変嬉しく思い、インターネット上で日本の被害額を推測した文章を発表した。当時、日本のある中学生がインターネットで、「なぜ私たちは多くの親戚を亡くして悲しんでいるのに、韓国の人々は喜んでいるのか」と書き込んできたが、これに対して「あなたたちは犯した罪悪によって天罰を受けたのだ」と返事を書いたこともある。

 今では、「何をきっかけにして韓国の歴史教育に問題があると気づいたのか」という質問をよく受ける。私の場合、95年に韓国人女性の伝統的考え方を批判した『娼婦論』がベストセラーとなったおかげでグアムやサイパンを旅行し、オーストラリアには2年間滞在した。この間に様々な書物を読むうちに韓国で教えられた歴史に疑問を持ち始めることとなったのだ。

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