「アンカー」東谷暁氏が解説“報道されないTPPの真実”(2)終

2011.02.19 Saturday 00:57
くっくり


岡安譲
「賛成派の主張としては、関税がなくなれば輸出は増える、韓国はFTAで世界シェアを伸ばしているではないかと、いう…(一同ざわざわ)」

山本浩之
「いや、もう経団連なんか、もう今の段階で………と言ってますよね」

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東谷暁
「ものすごい大きな二つの誤解に基づいてるんですね。日本の輸出が落ちたのはですね、アメリカが、大胆なですね、通貨政策をやって、あの、リーマン・ショック以降、非常にその、通貨を緩和したわけですね。その結果ドル安が進んで、相対的に円が非常に高くなって、約30%高くなったんです。で、それに対してですね、例えばアメリカとTPPを結んで、10年の間にですよ、10年かけて2.5%、自動車の関税が2.5%で、例えばテレビですと5%ですが、そういうものもゼロにしてもらったにしてもですね、30%対2.5%では勝負にならないんですね」

山本浩之
「ああ、もう為替の分で…」

東谷暁
「為替の分で、みんな持ってかれてしまう。しかもアメリカはですね、今、オバマ政権は、財政出動があんまりできなくなってしまいました。この間の、えー、選挙で、負けてしまいましたんでね。それでこれから何をやるかって言ったら、アメリカはもう、通貨操作でですね、どんどんその、ドル安を続けて、輸出を促進する、これしかもうないんですね。えー、それに比べてですね、日本はそんなことができるのかっていうことですね。それからもう一つの大きな勘違いっていうのは、韓国が非常にその、FTAで世界シェアを伸ばしてるって、これも全く誤解です」

一同
「誤解ですか(驚き)」

東谷暁
「韓国がですね、輸出を伸ばしたのは、リーマン・ショックの際に、韓国の通貨ウォンがですね、評価を非常に下げて、大暴落したんです。2分の1になってしまったんですね」

村西利恵
「そうでしたそうでした」

東谷暁
「つまり、えー、韓国からしてみれば、それまで、あの、例えば100円でアメリカに売っていた物がですね、100円をもらうんじゃなくて200円もらえるようになったわけです。そういう関係になるんですね。2分の1の通貨になったら、2倍もらえると、そういうあの、ものすごく有利な立場に立ったもんですから、輸出が伸びていた。それをですね、韓国がその、FTAをいろいろ推進してるから伸びてるんじゃないかと、いうふうに勘違いしてる。あるいは、分かっていてもとにかく、今の雰囲気に合わせた方がいいと言って、財界の人たちは、えー、そういうその、TPPに入ればですね、何とかその、日本の輸出が増えるんじゃないかと、いうふうに思いたがってる」

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