「アンカー」東谷暁氏が解説“報道されないTPPの真実”(2)終
2011.02.19 Saturday 00:57
くっくり
image[100216-18canada1.jpg]
岡安譲
「カナダ農業、カナダ農業は、アメリカ資本に支配された」
山本浩之
「えっ、もうすでにということですか」
東谷暁
「89年にですね、カナダ・アメリカ自由貿易協定を結びまして、94年にNAFTAって言われている、北米自由貿易協定を結んで、それにメキシコも加えたわけですね。で、今どういうふうになってるか。えー、89年からですね、1997年ぐらいまでの間にですね、カナダの、さっき申しました加工プロセスの部分は、ほとんどがアメリカ系の企業になってしまいました」
山本浩之
「えー」
東谷暁
「例えばですね」
岡安譲
「はい、実際にこれね、見てみたらよく分かると思います。減少が起こった。こうなったんですね」
image[100216-19canada2.jpg]
岡安譲
「カナダ農業の輸出が3倍になったんだけれども、農場の収入は実質的に減ってしまったという」
一同
「えー」
山本浩之
「輸出は3倍になって…」
東谷暁
「ええ。あの、どういうことかと言いますと、例えば輸出用の牛肉の加工工場を、アメリカ系の企業にしてしまうわけですね。それから、例えば小麦製粉、それから麦芽製造、それからもう一つが、えー、あの、油の、種子がありますね、あれを油に作り替える、そういう加工のプロセスを、ほとんど7割から8割、10年を経ずして、ほとんどアメリカ系の企業が押さえてしまいました」
山本浩之
「あらー…」
岡安譲
「そう聞くと島村さん、日本の農業もこれ同じ道をたどってしまわないかという不安はありません?」
島村洋子
「そうですね、私なんかあの、オージービーフが入ってくるのか、そんなこと考えてたんですけど(笑)、アメリカだったって、気がつきませんでした」
東谷暁
「あの、今ですね、あの、カナダは、元からあった農協ってのがあったんですが、やはり。そういう所は全て、ほとんど全て、アメリカ系の、いわゆるアグリビジネスと言うんですが、農業巨大多国籍企業のものになってしまっています。傘下に収められて、その言うことを聞きながら、農業をやっていると。で、しかも、ここにありますようにですね、カナダ農業の輸出が3倍、近くにまで伸びました。それで、NAFTAは大成功じゃないかって言う人もいるんですが、地元の農場の収入というのは横ばいで、しかも、物価の上昇分を入れると、約24%マイナスになっています」
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