一色正春・元海上保安官が講演
2011.02.14 Monday 23:28
くっくり
最新の各社世論調査によれば、菅内閣の支持率がまた下がったそうです。
下落の直接の原因は直近のいろんな失策によるものでしょうが、でも私は、根底には、尖閣事件をめぐる菅政権の弱腰でちぐはぐな対応、それに対する不信感が大きく横たわっているのではないかと思います。
(何らかの形で一度不信感を持たれてしまった人間は、そう簡単には信頼感を取り戻せないものです)
菅さんは「尖閣諸島は日本固有の領土で、日本の実行支配も続いている。事件以前と何も変わっていない」と言い訳したいのでしょうが(実際いろんな場で複数回そのような発言をしていたと記憶しますが)、いや、明らかに「後退」しましたよ。
中共の圧力に屈して船長を釈放してしまった日本の弱腰な姿勢は国際社会の失笑を買いましたし、「日中間には領土問題があるんだな」と間違ったイメージを植え付けてしまった部分も否めません。
さらには、中国と領土・領海問題を抱える他のアジア諸国を大いに失望させてしまいました。これら諸国は、中国に対抗できるアジアの国は日本だけだと考えており、その日本がどう動くのかを固唾をのんで見守っていたのですから。
菅さんは、昨年10月18日の参院決算委員会で「(船長釈放について)歴史は必ず菅内閣の対応は適切だったと評価すると確信している」と発言しました。
また、11月にはCNNテレビのインタビューで「5年、10年後に振り返ったときに、自分の内閣が冷静に対応したことはきちんと評価されると確信している」と述べています。
この人はわかってないのでしょうか?
中共は尖閣諸島を「領土問題に格上げできた」から、「今回はこれぐらいにしといたろ」で一旦引いただけですよ。
このまま放置しておけば、近い将来、中国の漁民だか工作員だかが大挙して尖閣諸島に押し寄せ五星紅旗が掲げられる、それは素人目にも明らかです。
もちろん外交・安保面だけではなく、国内的にも菅政権は大失態を犯しました。
「この政権は日本の主権や領土や領海を守る気はあまりないようだ」と国民を大いに不安にさせたのです。
あの時感じた不安は、今も国民一人一人の胸の奥に小さなしこりとして存在し続けています。
そのことに気づかない(あるいは気づかない振りをしてる)菅さんは、それだけでも総理大臣失格でしょう。
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