一色正春・元海上保安官が講演
2011.02.14 Monday 23:28
くっくり
・中国が灰色の軍艦を白いペンキで漁船に塗り替えている実態が明らかになったが、これもカネがあるからできること。海保の場合、巡視船のペンキを塗り替える時、値段が高くてサンドブラスト(表面に砂などの研磨剤を吹き付ける加工法)ができずに上塗りをしている。が、上塗りをすると船体が重くなってしまい、30ノットの船が5〜6年経つと25ノットぐらいに速度が落ちてしまう。中国の軍艦はサンドブラストをして「漁船」に偽装してきているのに…。
・海保がいかに貧乏かがわかるたとえ話。麻薬取締の分野では、警察と税関と連携して捜査に当たるが、摘発時は連日泊まり込みになる。税関は財務省の所管だからカネがあるので、ホテル泊ができる。警察は車中泊。保安官は野宿。
・内閣府のひとつの「庁」にでもしてもらえれば、一番有り難い。そうすれば、政治家の大臣をトップに戴くことができる。尖閣ビデオのような事件が起きても、責任の所在を明確にすることができる。
・現場では一時、一色保安官の行動の責任を、仙谷官房長官が鈴木久泰長官に負わせようとしたことにみな怒り心頭だった。仙谷官房長官は鈴木長官の引責辞任は示唆していたが、自分と馬淵国交相の進退については、「政治職と行政職のトップの責任のあり方が違う」と、堂々と責任回避論を展開していた。これが、この政権の言う政治主導かと呆れた。手柄や成果は政治家がとり、責任は役人に押しつける。領海に対する主権が侵されるという国益がかかった非常事態に、中国に配慮することは忘れなかったのに、政権の基盤を支える行政職トップに対する配慮はないのかと愕然とした。
尖閣事件は、中国人船長と一色氏をともに起訴猶予にするという、うやむやの形で事件の幕引きが図られました。
「中国人船長の方が明らかに悪質なのに、なぜ一色氏と同じ処分なの?」と、多くの人が感じたのではないでしょうか。
尖閣事件における菅政権の一連の対応に満足しているという国民はほとんどいません。
国民は今でもモヤモヤッとしたものを抱いたままです。
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