北方領土の日に思う もし上坂冬子さんがこの状況をご覧になったら…
2011.02.08 Tuesday 04:10
くっくり
昨年来のロシアの動き……。
11月1日、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問(不法入国)しました。
その後、シュワロフ第1副首相、バサルギン地域発展相、セルジュコフ国防相と、ロシア政府の高官も次々に北方領土入りしました。
また、ロシアは今年に入り、北方領土と千島列島(向こうの呼称ではクリール諸島)の投資・開発プロジェクトに第三国を巻き込む姿勢を明確にし始めており、特に中国、韓国の企業に熱心に働きかけているとのことです(産経2/6)。
返還どころか、実効支配をますます強めるロシア。
なのに、民主党政権はただ手をこまねいているだけの状態。
もちろん民主党だけが悪いとは言いません。自民党政権時代の失敗のツケが回ってきている部分も多々あると思います。
ちょっと振り返ってみますと……。
1991年、ソ連時代最後の指導者であるゴルバチョフ大統領は、日ソ共同声明で、北方四島が日ソ間で未解決の係争地域であり、交渉対象であることを正式に宣言しました。
その後ソ連は崩壊しましたが、ロシアの初代大統領のエルツィン大統領も、1993年の「東京宣言」で同様のことを認めています。
後を継いだプーチン大統領も、最初の頃はこの立場を維持していたようですが、二期目に入る頃から強気になって方向転換(ロシア経済が上向いてきたことも大きな理由?)、2005年秋には「(北方四島は)現在、ロシアの主権下にあり、これは第二次世界大戦の結果である」と述べました。
そして2006年、プーチン政権は「クリール諸島社会経済発展計画」を決定しました。
この計画は2007年から2015年までの9年間に、総額179億ルーブル(約493億円)を投資することを盛り込んだもので、工場や学校や病院、空港や道路などのインフラ整備を進め、クリール諸島の人口を1万9000人から3万人にまで増やす目標を掲げています。
もちろんこの計画は現在進行形で行われています。
が、自民党政権はこれらプーチン政権の動きに対し有効な策を打てませんでした。少なくとも私の知る限りにおいては。
領土交渉以外の失策もありました。
2007年夏、歯舞諸島海域で日本の漁船がロシアの国境警備艇に銃撃・拿捕されて若い漁師1人が殺害された事件。皆さんも覚えてらっしゃるでしょう。
[7] beginning... [9] >>
comments (17)
trackbacks (1)
<< 【お知らせ】コメント承認制にしました
「アンカー」機能停止の日本政治 TPP・北方領土・拉致が危機 >>
[0] [top]