「アンカー」エジプト緊張 ムバラク政権崩壊で世界地図が変わる!?

2011.02.03 Thursday 03:47
くっくり


村西利恵
「あ、こちらは今出ましたね、『即、辞めろ』という意味だということでした」

青山繁晴
「はい。次を出していただけますか」

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村西利恵
「で、アメリカの本音はと、いうところなんですが、国務省の幹部によると、『打つ手がない。本当は、エジプトに選挙をさせたくない』」

青山繁晴
「はい。これも、アメリカの二枚舌っていうか、その、嘘がこうばれるところなんですが、自由と民主主義を世界に広めるってことは、民主的な選挙をやれってことをアメリカはずっと言ってきたわけですね。あの、イラクに攻め入って、イラクに侵略をして、そしてサダム・フセイン政権を倒してそのあと、その選挙をやるってことを曲がりなりにもずっとやってきたわけですよね。ところが、このエジプトでは選挙をさせたくないと。ね。ということはアメリカが今まで言ってきたことはやれないってことなんですが、それはどうしてかというと、理由はこれです」

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村西利恵
「その理由は、イスラム原理主義の国家になる可能性があるから」

青山繁晴
「はい。で、これはまずあの、他のとこ見ないで、ここだけ見ていただくとですね、あの、要は、今のアラブ界で選挙をやると、イスラム原理主義の勢力が勝っちゃうんですよね」

一同
「ああー」

青山繁晴
「普通に立候補できれば。で、特にエジプトの場合は、ムスリム同胞団っていうのがもう昔から長い歴史持ってまして。ムスリムってのはイスラム教徒のことです。で、同胞、はらからって何を言ってるかというと、エジプト国民だけじゃなくて、イスラム教徒は、国境を超えてみんな仲間じゃないかと。だから助け合おうということで、実は僕がさっき言いましたスラム街や、あるいはその、道端で苦しんでいる人々に、唯一手を差し延べてきたのが、実はムスリム同胞団だったりするわけですよ。あの、ほめてるわけじゃないですよ。彼らの戦術ですけれども、薬を与え、食べ物を与え、水を与えてくれる、場合によっては若い人だったら仕事まで持ってきてくれるっていうのは、このムスリム同胞団しかいないんですよね。で、したがって、たとえばエジプトと国境接してる国のひとつがイスラエルですね。で、イスラエルのパレスチナ自治区、あとで地図出ますけどね、あとでまた皆さん一緒に見ましょうね、そこにガザって地区があるんですが、そのガザでアメリカが選挙をやってみたら、そのイスラム原理主義のハマースというところがすごく勝ってしまったんですよ。このハマースっていうのは実はムスリム同胞団の中の、軍事組織なんです。つまり一体なんですね。だからハマースも、テロリストテロリストって言われてるけど、ガザで仕事を失って、食料も水も薬もない人々に、それを与えてきたのは、このハマースだから、だから要するにパレスチナと同じことが起きちゃうから、エジプトでその、選挙をやりたくないと。選挙をやってイスラム原理主義になったら、もうアメリカにとってはその、油が、あるいは天然ガスがイスラム原理主義の手に握られていくとなるから、これだけはどうしても止めなきゃいけない。その時に、このエルバラダイさんて人が自分で手を挙げたわけですね。IAEAってのは、国際原子力機関ですね。で、僕は核セキュリティが本業のひとつですから、このエルバラダイさんて人を僕なりによく知ってますが、正直言って信用してません(笑)」

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