物の数え方に見る日本の文化 「ビーバップ!ハイヒール」より

2011.01.24 Monday 22:32
くっくり



 次にラーメンについて。

 ラーメンの数え方は正しくは「一杯、二杯…」だが、ラーメン屋さんで注文すると、お店の人は「ラーメン一丁!」といった言い方をする。
 そこには店側の事情があった。

 なぜなら、「丁」の方が景気づけになるから。

 もともと「丁」という漢字には、物事が盛んな様子を表す意味がある。

 たとえば、「一丁、挑戦してみるか!」とか「ふんどし一丁」のように、威勢のいい印象を与えるようによく使われる字。

 だからラーメン店のような大衆的な店では、店を盛り上げるために、あえて店員が「ラーメン一丁!」と叫ぶのだ。

 
■「回」と「度」の違いは?!

 「三回目の浮気」と「三度目の浮気」ではどう違う?

 実は「回」と「度」では全然意味が違う。

 「度」は、「二度目の優勝」や「一度だけ見た」というように、その後に同じことが繰り返されることが確実でなかったり、予測しにくい場合に使われる。

 「回」は、「三回忌」や「第63回大会」など、繰り返されることがほぼ確実な場合に使われる。

 したがって、

 「三度目の浮気」=また浮気するかはわからない
 「三回目の浮気」=ほぼ確実にまた浮気する

 となり、「三回目の浮気」の方がより罪深いのだ。

 「度」「回」の違いは、それぞれの漢字の成り立ちや意味を考えるとわかる。

 「度」はもともと物差しのこと。物差しは永遠に長くすることはできない。つまり次に起きるかどうかわからない時に使う。
 一方、「回」はぐるぐる回っていることを表す文字。何度も起こるぞということ。


■その他いろんな物の数え方

 クイズです。次の物の数え方(助数詞)は何でしょう?
 解答は下の方にあります。

  ・ぶどう
  ・花
  ・明太子
  ・イス
  ・テント
  ・電車
  ・プール
  ・ピラミッド
  ・ヒラメ
  ・蝶
  ・神様
  ・入れ歯

 _________________________大ざっぱな内容紹介ここまで


 「数え方を変えることで『デコレーション』する」というの、確かによくやってますね。
 私はチラシ版下作成の仕事をしてるので、よくわかります(^^ゞ

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