「たけしの教科書に載らない日本人の謎」仏教特集
2011.01.04 Tuesday 05:57
くっくり
この即位勧請は平安時代に始まって、幕末の孝明天皇まで続けられた。
そして明治維新。廃仏毀釈で仏教を叩いた新政府。
日本に仏教の霊力は必要とされなくなったのか?
実は明治天皇は即位の前日、ある人物の怨霊の鎮魂を丁重に行っていた。その人物こそ史上最大の怨霊と呼ばれた崇徳天皇(昨年紹介済。「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(2)終参照)。
この時、神道・仏教の両方でお祀りがなされた。
このように、日本人は神様・仏様、両方を平安時代から現在まで大切にしてきた。
私たちが神社・寺を区別せず、神様・仏様に同じようにお祈りしてきた理由は、このような歴史に隠されていたのだ。
◆ビートたけし、人生初の高野山参り
空海が「東西に龍の臥せるが如く」と表した高野山。密教の聖地。
悟りの世界を具現化したというその地を、ビートたけしが訪ねた。
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まず壇上伽藍(だんじょうがらん)。
伽藍とは僧侶が住んで仏道を修行する所。
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朱に塗られた根本大塔は建物自身が、太陽の化身とも言われる大日如来を象徴している。
ご本尊は胎蔵界大日如来(たいぞうかいだいにちにょらい)。脇には、金剛界四仏が鎮座し、さらに周りの十六本の柱には菩薩が描かれ、全体で悟りの世界を象徴する金剛界、胎蔵界、二つの曼陀羅を立体的に表現している。
image[110103-06mandara.jpg]
胎蔵界の曼陀羅は現実の世界をそのまま表したような世界で、大日如来が中心にいて、人間が修行によって仏に近づく事を表現。
金剛界は悟りの世界で、仏の方から我々に救いの手を差し延べるもの。
テレビも映画も何もない時代の人にとっては、曼陀羅は別世界。今よりももっと感動し、曼陀羅の世界に入ったであろうと思われる。
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