尖閣問題を考える上での具体例を77年前の本に学ぶ
2010.11.16 Tuesday 01:39
くっくり
(p.159-160)
<私の感想> 2002年に大分県で起こった殺傷事件を思い出しました。韓国人と中国人の留学生が、自分が世話になった老夫婦を殺傷したのです。殺された男性は中国との交流に尽くした「日中の懸け橋」と知られ、中国人留学生らの身元保証人を引き受けたり、経営する建設会社のアルバイトに雇ったりするなど、留学生からは「日本のお父さん」と慕われていた人でした。
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【堂々と中国人と渡り合った宣教師】
今回は頼もしい宣教師を紹介しよう。その名はヴァンヌ・マロニー師。福州の安息日再臨派(キリストの再臨と土曜安息を主張するアヴェンティスト派)である。屈強なテキサスの騎馬警備隊員然とした人物で、私の知る限りでは、中国で基本的権利を堂々と主張できる数少ない宣教師の一人である。
このマロニー師が1931年、休暇を得てアメリカへ一時帰国する時、同僚のアメリカ人に自宅の管理を頼んでおいた。この同僚というのが、単純というか騙されやすい性格で、中国人との付き合いには不向きであった。うっかり、当面使っていない庭を、向かいに住む中国人に1シーズンただで貸してしまった。この中国人、しばらくすると、庭の石垣に出入りできる穴を開け、庭に面した部分は塀をめぐらした。中国では「塀イコール所有権」である。この友人、不安ではあったが、おとなしいから抗議することができず、そのままにしておいた。
さあ、帰ったマロニー師は忙しくなった。庭を閉鎖し、中国人に立ち退きを命じた。ところがこの中国人は、「作物も作ってあるから土地は自分のものだ」と言い張る。領事館の登記簿には18年前、購入した時から名義変更がされてないから、紛れもなくマロニー師の所有である。彼らはそれぐらいで怯むようなヤワな人間じゃない。名義も権利も全くお構いなしである。未使用の土地、いやいや使用中の土地だろうが何だろうが、何の警告も理由もなく、脅迫まがいのことをして「寄越せ」というのだから適わない。
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