尖閣問題を考える上での具体例を77年前の本に学ぶ

2010.11.16 Tuesday 01:39
くっくり


 もし現役の役人がアメリカに帰国し、中国の話をしてくれと頼まれたような場合は、話の概要を政府に提出しなければいけないことになっており、もし全容を話そうものならクビが待っていました。

 こういった箝口令とでも言うべきものが敷かれた結果、当時のアメリカ国内では、中国について真実とはかけ離れた思い違いやら誤解が生まれていました。

 タウンゼントは1933年に帰国、外交官を辞しました。そして処女作「暗黒大陸 中国の真実」を発表しました。
 彼は帰国後、講演や著述を旺盛に行っていますが、それは支那事変勃発後ますます硬化するアメリカの対日姿勢に対する疑問の声であり、その異議申し立ての表明でした。
 こうした活動の果てに、1942年、ルーズベルト政権の時代に逮捕、収監されています。


 なんべんも言うようですが、これは最近書かれた本ではなく、77年も前に書かれた本です。が、タウンゼントの主張は全く色褪せていません。
 それどころか、今を生きる私たちが中国という厄介な隣国とどう付き合っていくべきなのかを、まざまざと教えてくれる、超一流のテキストではないかと思います。

 日本の政治家や官僚や企業家は、是非この本を読んで中国について学んでいただきたいものです(今からでは遅いのかもしれんけど(T^T))。

 そうそう、先日の反日デモでの中国人の暴力行為によって、このような悲惨な状態に陥ってしまった日本人が現に存在しているのですが、皆さんはご存知でしたか?

反日の嵐 親中無残 〜デモで店舗襲撃され帰国〜(産経11/14付朝刊)(産経web未掲載につき、「橘正史の考えるヒント」さんにリンクを貼らせていただきました)

 残念ながら、今の日本政府には、中国にいる日本人を本気で守ろうという気概はないようです。
 現在中国に住まれている方、今後中国に行こうと考えておられる方は、よほどの覚悟が必要でしょう。

 ……ちなみに、「WiLL」2010年12月号【「本家ゴーマニズム宣言」第21話 中国との戦争は始まっている】にて、小林よしのり氏も尖閣問題に絡めて、この「暗黒大陸 中国の真実」からいくつか事例を引用されています。

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