尖閣ビデオ流出の波紋

2010.11.06 Saturday 03:40
くっくり


 「抗議」ではなく「憂慮」。

 あと、中国外務省が、わりと遅い時間になって(日本時間の夜8時頃?)談話を発表しましたが、それを見ると……

 「(映像によって)真相を変えることも、日本側の行為の違法性を覆い隠すこともできない」
 「海上保安庁の巡視船が釣魚島海域で、中国漁船の進行を妨害し、追跡、取り囲み、(船長を)拘束したもので、それ自体が違法であり、中国の領土主権と漁民の正当な権利を著しく侵した」(時事11/5

 ということで、あくまで日本側に原因があるという立場は崩していないものの、やはり「抗議」というほど強い口調ではないように見えます。

 また、流出したビデオは、中国でも一部のニュースサイトや動画サイトに転載はされているものの、中国国営テレビは11月5日夜の時点でビデオ流出があったこと自体を報じていないそうです(要するに積極的にビデオを視ようとする人はともかく、そうでない人たちの目には触れない)。

 中共としては反日デモが再燃すれば困るわけで、ここでまた尖閣問題がぶり返されてしまうことは望まないでしょう。

 普通に考えれば、海保サイドによる内部告発説の可能性が高いようにも思えますが、ただ、最近の政局を見ると、きな臭いことが多すぎますよね。

 よく言われてるのは、例えば、今の大きな政治課題から国民の目をそらせるための工作だったんじゃないか?と。

 小沢さんの証人喚問問題は特に気になりますね。

 先述の、森田実さんが紹介した説は、菅政権サイドが政権運営していく中でこれが大きな障害になってるので目くらましをしたかったのでは?という話でしたが、逆に、小沢さんサイドが証人喚問を実現させないために仕掛けた工作という考え方もできると思います。

 ほかに、反対が噴出しそうな重要法案から国民の目をそらせたい、そういう勢力が動いたという考え方もできますよね。

 但し、ネットで言われてるその目くらまし対象、例えば「朝鮮学校無償化」はだいぶ前から既定路線で残念ながらもうほぼ決まってしまった段階だし、「人権擁護法案」(人権救済機関設置法)に至っては今国会では上程もされてません(衆議院のHP参照。ちょっと調べたら分かることですね(^_^;)。

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