「アンカー」日本の農業をダメにする役人と戸別所得補償制度
2010.10.16 Saturday 00:50
くっくり
(岡安譲:岡本さんからコストは下げられるんだとお話がありましたが、戸別所得補償によって、その意識が欠落するんですか?)
はい。先ほど言ったように、自分の経営なんですよ。自分の経営でやって、これで商売やっていくんだと、企業がですよね。その時に自分の作ったもののコストと、マーケットでいくらで売れるのかっていうことの中で、自分が行く。その時にこう、当然もう僕らは、米1俵60キロが1万円になるだろうと、今のままだと。そこで自分が食べていくためにはどのようなコスト削減なんだっていうことを、ひとつじゃだめなんですよね、地域の水の管理とか、掟とか、さまざまな部分がある。そこで非常に戦いが起こるんだけれども、それに進んで行けばコストは下げられる。
(須田慎一郎:大規模農業をやってるからこそ、機械化が進んでコストが下げれるのでは?)
採算ラインで言うと、個人農家の方が採算ラインが低いですよ。零細農家って日本で言うけど、日本の農家って世界から見たら零細農家なんですよ。でも、その中で勝っていくためにどうしたらいいのかを考えていく。だから僕は、自分がビジネスで見てるから、補助金っていうものがあるっていうことだったらアホでもできる。
(山本浩之:耕作面積に余裕のある農家と、山間部でやってる農家とでは、コストも変わってくるのでは?)
農作物は適地適作なんですよ。日本の農家が、例えば米が作れる地域、作れない地域、先ほど大規模と言いましたが、私どもの地域は畑はすごいですよ。田んぼは一枚、平均が8.9アール。10アールを切ってるんですよ。それもすごく交通の悪い所で私は利益を出してる。出すように努力してる。
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(岡安譲:補助金狙いの“コメ農家”が増えるっていう、これは実感されますか?)
はい。大規模に農業集約しようと思うと、利益が出ないから、農家、地主さんが田んぼをどんどん預けてくるんですよね。それで規模拡大に向かってきた。ところが戸別補償になると、僕らが払う地代、年貢ですよね、よりも、新設の方が儲かるからといって、にわかの、農家の肩書きだけども、他に行って、にわかで作っていくから、集約してたのがまた分散するっていうことが、ま、私どもの地域は少ないですけれども、日本全国でかなり始まってますよね。
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