2006.07.01 Saturday 02:10
くっくり
政府は、発言の矛盾点を突き、北朝鮮に一段と厳しく対処すべきである。
(2006年6月30日2時14分 読売新聞)
やはり北朝鮮の代弁者としての言葉しか聞けなかった。
金英男(キムヨンナム)さんが訪朝した母崔桂月(チェゲウォル)さん、姉金英子(キムヨンジャ)さんとの再会後に行った29日の記者会見のことだ。
会見は北朝鮮の名勝・金剛山のホテルで、韓国メディアの共同取材団を相手に行われた。取材団側には事前に質問内容を書いた文書を提出するよう北朝鮮側から要請があったという。
北朝鮮当局が事前にシナリオを書くなど綿密な準備をしたのは想像に難くない。
会見の最大の狙いは、韓国民にメッセージを送ることにあったのではないか。韓国の治安当局は金英男さんが78年8月に韓国の海水浴場から北朝鮮の工作員に拉致されたと発表している。だが、北朝鮮は金英男さんだけでなく韓国人拉致そのものを認めていない。
そのためだろう。金英男さんは自身の拉致を否定した。船に乗っていて流され、北朝鮮の船に救助されて北朝鮮に住むようになったという。拉致されたどころか、北朝鮮は命の恩人というわけだ。
韓国で拉致が社会問題化すれば北朝鮮への風当たりが強まり、拉致問題をめぐる日韓の連携も強固になるはずだ。そうなると、北朝鮮は国際的な孤立が深まり、韓国からの支援も受けにくくなる。
そうした状況を切り抜けるための会見でもあった。金英男さんに事実を語れと言うのは無理な注文だ。会見の裏にある真実を見抜くよう韓国世論に期待したい。
横田めぐみさんについては、金英男さんは「94年に自殺した」と語り、北朝鮮側の発表を追認した。日本側が批判するニセ遺骨問題に対し金英男さんは「私とめぐみを侮辱するものだ」と気色ばみ日本側を非難した。娘のキム・ヘギョンさんを日本に行かせるつもりがないことも明言した。
しかし、めぐみさんに関する一連の発言は、日本側の拉致被害者家族らの想定していた範囲内のものだ。新たな事実を明らかにしたわけでない。めぐみさんの両親らも冷静に受け止めている。
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