「アンカー」尖閣事件船長釈放の真相と中国の誤算
2010.09.30 Thursday 02:29
くっくり
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村西利恵
「那覇地検の鈴木次席検事は24日、会見で、『当庁は本日、公務執行妨害容疑で拘置していた中国人船長を、処分保留のまま釈放することを決定した』。中略します。『中国人船長の身柄を拘置したまま、捜査を継続した場合の、わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄の拘束を継続して捜査を続けることは相当でないと判断した』と」
青山繁晴
「はい。この24日の、午後2時半頃だったと思いますけど、この那覇地検の鈴木次席検事が発表した時には、僕も本当にびっくりしたですよ。しかしその上でですね、皆さんにまず、この会見で申しておきたいのは、この文章はこの那覇地検が作ったものではありません。これは結論から申しますと、さっき申しました大林宏検事総長を含め、検察のトップのところで作ったものを、那覇地検が、これも、これは僕の責任でこの言葉使いますが、無理やり読まされただけであって」
村西利恵
「無理やり」
青山繁晴
「那覇地検が作ったものではありません。そして、この、全体を通じてですね、まず驚くのは、その、僕も若い頃は司法記者でしたが、その、検察はいかなる事件があっても、発表する時には、法と証拠に基づいて、この処分決定をいたしましたと、言うんですよ。ところが全文の中に、法と証拠ってのが、出てこないんですよ。ということは何を言おうとしてるかというと、法に基づいてません、証拠にも基づいてませんってこと言ってるわけですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「ね。で、そのかわりにこういう後ろの言葉が入ってくるんですが、その前にですね、この処分保留っていうのも、これ理屈から言うと当たり前のようにも見えるんですよ。つまり、処分保留ってやり方は実際はあります。例えばその、容疑者が病気になったりした時は、とりあえず釈放して病院に入れると。で、処分は、つまり起訴するのか不起訴にするのかはあとで決めますっていうのあるんですよ。ところが今回の意味はそうじゃない。何かというとですよ、検察庁の本当の仕事っていうのは、ここに書いてあるように日中関係を考えるとかですよ、国民への影響を考えるのが仕事じゃなくて、あくまでも送られてきた容疑者を、どう処分するのか決めるんですよ。その、今、問題になってる特捜事件は別として、普段は、送られてくるわけですよ、その容疑者が、その容疑付きで。今回も、海上保安庁からですよ、この船長の身柄ごと、送検されてきた、検察庁に送られてきたんですね。その処分、起訴か不起訴か決めるのが仕事なんだけど、それ、できませんでしたと。本来の仕事をやらせてもらえなかったと言ってるわけですよ」
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