「アンカー」尖閣事件船長釈放の真相と中国の誤算
2010.09.30 Thursday 02:29
くっくり
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村西利恵
「この19日の拘置延長が決まった段階で、那覇地検と福岡高検の判断で『正式起訴』を決めていた」
青山繁晴
「はい。皆さんこれ、あれっと思われる人いらっしゃるでしょう?つまりずっとこのあとの24日、釈放決定したのは那覇地検が発表したじゃないですか。ところがそうじゃなくて、実はこの拘置延長する時には、今言ったような事情で、もうこれは正式起訴、つまり裁判をやるしかないと決めていた。だから、この容疑者の人権のためにも拘置延長したんですよ。言い分をしっかり聞かなきゃいけない。弁護士もついてないから、本人からちゃんと話も聞かなきゃいけないし、裁判やる以上は、その証拠も、もうきっちり固めなきゃいけないってことで、拘置延長して、拘置延長して、この意思を、那覇地検と福岡高検、これ那覇地検の上が福岡高検になるわけですが、この一番上は最高検になるわけですね。その最高検に報告もしてて、その時は、ま、はっきり申すと検事総長以下、えー、実は納得するっていうか、反対がなかったんですよ。だからこの時の検察の意思はそうだったわけです。ところがですよ、この直後から、中国の態度がガラリと変わったわけですよ。ね。それはどうしてかというと、拘置延長するってことに中国も気がついたわけです。中国は、中国の普通の国民だけじゃなくて、意外にも政府当局者も、日本の民主主義や司法制度がよく分からないわけです、本当のところは。僕、今まで接してきた中国の当局者からもそういう印象を受けてます。やっぱり、本来司法というのは政府の言う通りになるはずだというイメージがあって、どうしてもこういう、検察だ裁判だってその、そこが決定していくというのが分かんないわけです」
村西利恵
「自分たちの概念にないわけですもんね」
青山繁晴
「ところがこの拘置延長があって、実は日本人の弁護士にもかなり取材したようで、領事館員や大使館員が。ということは、これ裁判やるのかと。裁判やったら船長がその、公判廷に立たされるんだと。ということは延長した、ほんとは29日まで延長あるわけですけど、それだけじゃなくて、初公判が始まるまで拘留されてですよ、いや、すみません、拘置されて、そして初公判の法廷にこうやって船長が立つのかと。Vサインじゃなくて。そうするとこれは日本の領土だってことが国際社会に、領土領海ってことが国際社会にアピールされるから、それ避けなきゃいけないんで、中国はそれまでやや柔軟な態度からものすごい強硬にいきなり変わったんですよ」
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