韓国の『夢想自大主義』「SAPIO」06.4.26号

2010.09.13 Monday 00:31
くっくり



 日本の桜、ソメイヨシノが韓国済州島から伝わったという俗説はまだ序の口で、れっきとした学者が日本に来て「日本の生態系は全部韓国起源だ」というまでに過激化しているという。

 2002年のサッカーW杯を日本と共催したとき、ホストの韓国サッカー協会はホームページに「サッカーの起源は朝鮮半島」と書いて世界中から抗議され、いつの間にか削除したという話がある。

 しかし、その前にもソウル・オリンピックのときに「テコンドー」をお手盛りで公開競技とし、2000年シドニー・オリンピックではIOC(国際オリンピック委員会)副会長国の影響力を行使して正式種目に昇格させている。日本の空手道は母屋を乗っ取られて、もはやこっちが本家ですよと世界に訴える気力も失ったようだ。

 日本の剣道界では、柔道の苦い経験を見て、剣道をスポーツ化させないためにあえてオリンピック種目を目指さない方針でいる。それをいいことに、韓国は勝手に世界剣道連盟といったような組織をつくり、「テコンドーの夢よもう一度」と狙っているらしい。

 その理論的根拠として、剣道も朝鮮民族が発明して日本に教えたものであり、日本の武士や武士道は朝鮮の模倣であるとする。だが、剣豪小説家の荒山徹氏によると、朝鮮の武器は主に弓であり、護身用の短刀はあったが日本刀のような長剣は存在しなかったという。槍もなかったらしい。

 それでも近年、『武士(MUSA)』というような時代劇映画が盛んに作られ、輸出もされているので、韓国民だけでなく日本人も外国人も、武士の本家は朝鮮にあったと思いこんでしまう恐れが出てきた。

 映画『武士』の舞台は14世紀後半の高麗時代だが、主役の槍の名手がなんと奴隷である。なぜ、どこで、武芸を修練したかというような説明は一切出てこない。映画ファンなら、「ああ、これはスパルタカス(ローマの奴隷スパルタカスの反乱を描いた映画)のパクリだな」と気づくだろう。

 文官支配の朝鮮文化からすれば、武士という存在はローマ帝国の戦闘奴隷と同じに低いという理解になってしまうのだ。

 日本刀も剣術も朝鮮で廃れてしまう前に日本に伝えてやったのだというウリジナル説は、したがって武士道も韓国起源だとなる。但し、それらは尊いものだと認識してそう主張するのではなく、逆に見下すものとしてウリジナルを主張しているわけである。見下しながら自称剣道(コムド)の道場を欧米に開き、日本刀そっくりの韓刀なるものを作って海外に売り込む自称アーティストが出現する有り様だ。

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