韓国の『夢想自大主義』「SAPIO」06.4.26号

2010.09.13 Monday 00:31
くっくり


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「武士道」までが韓国生まれに

 韓国の「自大主義」はとどまるところを知らない。WBC(ワールドベースボールクラシック)では日本代表に2勝1敗しただけで、もう日本は劣等を自覚したはずだと昂揚する。日本が優勝すると、真の世界一は韓国だとケチをつける。韓国野球委員会(KBO)総裁は「日本に再戦を要求する」と悪乗りしてみせる。

 しかし日本としては、またかと笑ってやり過ごすだけでは、だんだん済まなくなってきた。あらゆる側面で実害が大きくなってきたからだ。

 その一つ、韓国の国民的英雄だったソウル大教授のヒトクローン胚研究捏造事件は、国際政治の視点から見ると一層よく理解できるだろう。

 日本では一般に、科学者の研究競争が世界的に激化しているので、こういう行き過ぎが起きるのだと受け取られている。しかしこの事件は、そういう比較だけでは表面的な理解しかできない。韓国独特の自大主義(事大主義のもじり)が、とうとう行き着くところまで行ったということであって、この頂点の下部に巨大なピラミッドが積み上げられていることが、問題の核心なのである。

 朝鮮民族の歴史的な心理としていわゆる事大主義があるが、その正確な意味は「大国(中華)に事(つか)えて、小国(日本)を見下す」ということだ。「小中華」という表現もほぼ同じと考えていい。

 戦後、朝鮮半島の南半分だけでスタートした大韓民国は、東西冷戦の期間中は小中華を表面化させるだけの国力を持っていなかった。

 明らかに変わり始めたのは、経済力で日本に追いつき追い越せと言い出し、ソウル・オリンピック(1988年)を成功させてからである。それが冷戦終結後に一気に駆けだしたのである。

 日本を見下す自大主義を意図的な政策としたのは、軍事(軍人)政権時代が終わって文民政治家が大統領になって以降である。特に金大中から現在の盧武鉉の左派政権では、加速度をつけてひどくなっている。

 いま韓国の国民は日本文化のすべてが、もともと韓国が教え伝えたものだと信じ込んでいる。これを「韓国起源」現象、すなわち「ウリジナル」と呼ぶまでになっている(日本人の側では揶揄で使っている)。韓国語のウリ(我)とオリジナルの駄ジャレである。

 古くから言われている止利仏師や高麗青磁ならいざしらず、今は剣道・柔道などの武道全般から、寿司・刺し身・茶道、盆栽・折紙・扇子、最近のアニメ、天皇の出自も、そうだ相撲も、といった具合に、手当たり次第なんでもかんでも韓国起源だと誰かが言い出し、それをマスコミが宣伝し、国民が喜んで信じ込むようになってしまった。

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