外国人から見た日本と日本人(20)

2010.09.07 Tuesday 00:21
くっくり



 「日本の植民地は、その後いずれも経済発展したではないか。そんな結論の出ている問題をいまさらどうして研究するのか」

 「文明のシステムを、日本のコロニアリズム(植民地主義)は朝鮮半島に導入したのではないか。スペインやアメリカ、イギリスは日本のように本国と同じような教育システムを植民地に導入しようとはしなかった。当時の朝鮮半島の人々は、文明のシステムを独自の力で導入するのに失敗した。日本のコロニアリズムを経ずに、あれほど早く文明の世界システムに入れただろうか」

 「日本の植民地支配を非難する韓国人の留学生の一人が、自分の父親が東京帝国大学出身であると自慢げに話した。これは、暗黙のうちに日本が導入した文明のシステムを評価していることになる。本来なら、東京帝大を卒業した父親を非難すべきではないか」

※この時、リー氏は別の経済学専攻の教授からも「植民地化された国家の中で韓国と台湾ほどに発展した国家はない。アメリカやイギリスの植民地で、台湾や韓国ほど発展した国があるか」と言われたそうです。リー氏は「当然韓国の側に立ってくれると思った第三者のアメリカ人学者の発言は、ショックでした」と、この論文で打ち明けています。

■キミオ・アイセク=ミクロネシアのトラック諸島(第二次大戦終結まで日本に統治されていた)生まれ。「ブルーラグーンダイブショップ」の創設者でトラックの沈船ダイビングを世界に広めた。戦時中は日本の海軍や陸軍で働いた。故人。
「正論」2010年9月号 末永卓幸(トラック島在住・ツアーコーディネーター)【秘話・トラック島に残された六十五年目の大和魂】より
末永氏に語った言葉

 こうして仕事ができたのも全部、日本人のおかげなんだ。ダイトーア(大東亜戦争)の時は本当に大変だった。食べ物も無かったし、仕事もとってもきつかった。でもあの時私は、日本の兵隊さんにいろいろな仕事を教えてもらった。あの時の事は一生忘れないよ。日本人の気持ちは私の気持ち。私はいつも日本人の兵隊の気持ちで仕事をしている。ヤマトダマシイだね。

※アイセク氏は晩年、来日し、軍隊時代の隊長を訪問。その際、歩く事もままならぬ不自由な足にもかかわらず、直立不動の姿勢で隊長の前に立ち続けたそうです。

■ヨシュア・スガ=ミクロネシアのトラック諸島(第二次大戦終結まで日本に統治されていた)生まれ。夏島(現トノアス島)の公学校(現地の子供たちが通い、日本人教師による日本語教育や躾が行われた)を5年で卒業。卒業後は日本人の判子屋で働き、戦争が激化し主人が帰国したあとも判子屋を支えた。戦後は現地の高校教師となった。2010年現在85歳。

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