みのもんた氏の韓国に対する認識の間違いを正す「SAPIO」06.4.26号
2010.08.24 Tuesday 00:39
くっくり
さて、事後法という言葉をご存じですか?
これは近代国家では絶対にやってはいけないことで、以前は犯罪とされていなかった行為を後の立法で「犯罪」と決め付け、過去にさかのぼって罰するということです。ところが、この罪刑法定主義という大原則を踏みはずした、トンデモナイ法律が国会で成立してしまったんです。
この法律の第一号の「犠牲者」はなんと与党ウリ党の党首辛基南(シン・ギナム)氏でした。
〈韓国の与党「開かれたウリ党」の辛基南議長(党首)は十九日、父が旧日本軍の憲兵だったことを理由に議長職を辞任した。盧武鉉大統領とウリ党が日本統治時代の「親日派」調査など「歴史の清算」の主導を開始したばかりであり、辞任会見で辛議長は国民に向け、「独立の闘士が命を懸けていたときに(父が)日本軍にいたことを深くおわびする」と謝罪した。
辛議長は父の経歴問題が先月から取りざたされていたが、これまで「誤報」と否定していた。十六日になって事実が確認され、辞任に追い込まれた。
ウリ党は先月、日本統治時代の対日協力者を調査する「親日反民族行為真相究明特別法」改正案を国会に提出した。改正案は今国会での可決が見込まれているが、まず、リーダーが責任をとるという皮肉な事態になった。(以下略)〉(産経新聞04年8月20日付)
おわかりですか?別に辛氏自身は何も「悪いこと」はしていません。しかし、「父親が日本軍の憲兵」だった、つまり「父の罪は子の罪」ということで、糾弾される前に辞任したんです。
韓国では歴史すら「政争の道具」
しかも、この辞任には実は「ウラ」がありました。
この「親日究明法」、野党のハンナラ党も賛成しました。というか、「反日ならすべてOK」の韓国では、たとえ近代法治国家の原則を踏みはずすようなことでも「反日」に反対したら社会的に葬られてしまうからです。
ところが、これが巧妙な罠だったんです。
途中で与党ウリ党は「この程度ではまだ手ぬるい。韓国人が日本軍人となった場合『中佐』以上を親日協力者として糾弾するのが原案だが、これを『少尉以上』に拡大しよう」と言い出しました。「親日をより厳しく糾弾する」というのですから、反対はできません。野党ハンナラ党も賛成せざるを得ませんでした。
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