国の行く末を案じ…【将兵万葉集】(5)戦争裁判の犠牲者-2

2010.08.14 Saturday 02:11
くっくり



 「子の孫の その子の孫よ 千代かけて 祖国を守れ 心つくして」

 酒井隆陸軍中将は第23軍司令官で昭和18年に一線を退いていましたが、南京軍事法廷で死刑判決を受け、昭和21年9月、南京雨花台で銃殺刑に処されました。

 酒井中将は南京軍事法廷で死刑第一号となった人です。
 その最期は大変悲惨なものでした。

 ……トラックに乗せられ、町を引き回され、数十万の人々の罵声を浴びた後、雨花台で処刑され、口から血を流した中将の写真が翌日の新聞の一面を飾った。死体は放置され、烏の目玉をつつくままにされた。 ……
 (「帝國陸軍〜その制度と人事〜」>酒井隆中将「略歴」の項より)

 死者を死後も冒涜する支那人の感性というのは、私たちにはなかなか理解できないものです。

 ただ、酒井中将は妻にあてた手紙や日記に、こう書き残しています。

 「ラジヲでおききでしょうが戦犯として今日決定します。 これによつて中日がまことの道を歩くこととなり、日本を侵略と言われないですむ道に出れば私の本願です。好きな中国で死んで私はよろこんで逝きます」
 「死ねば心はすぐ 日本へかえる。いつでも刑にかけてといのる。いつ迄も牢屋に生きるよりか放たれ日本の空に、我は祖国の礎となる。大好きな日本、私は空とぶ姿でかへる」
 (「帝國陸軍〜その制度と人事〜」>酒井隆中将「遺言」の項より)

 現在、日中関係は表向きは良好とされています。
 が、果たして酒井中将が望んだ姿となっているでしょうか?

 いや、日中関係云々以前に、今の日本、特に政治家の中で、「祖国を守れ 心つくして」の精神を持っている人がいったい何人いるのでしょう?


 菅政権の閣僚は誰一人、8月15日に靖国神社を参拝しないそうです。
 (特に8月15日にこだわらずとも、春秋に執り行われる例大祭に行けば良いのでしょうが、産経4/22によれば、少なくともこの春の例大祭に鳩山政権の閣僚は一人も参拝していません。秋の例大祭も望み薄でしょう)

[7] << [9] >>
comments (12)
trackbacks (0)


<< 「アンカー」はずれ者日本&菅談話と在サハリン韓国人支援のおかしさ
「日本の、これから」日韓の未来 古屋君と崔監督&ドラマ「歸國」 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]