菅談話と戦後補償 仙谷官房長官は恐ろしい人です

2010.08.07 Saturday 04:40
くっくり



 次に質問に立った西田さんも、7月7日の仙谷さんの発言を取り上げ、「仙谷官房長官の話を聞いていると、日韓基本条約が有効でないような印象を受ける」と。

 すると仙谷さん、イラ菅ならぬイラ仙になって、「私が日韓基本条約について有効でないかのような発言をいつしたんですか!(怒)」。
 そして「日韓間の請求権の問題については……(文書読み上げ)……完全かつ最終的に解決済みでございます」と事務的に述べて、席に戻りました。

 が、西田さんは、「新聞記者が勝手に書いたとあなたは言うが、内閣官房長官がこのような発言をすれば記者も書くし、韓国も期待する」とバッサリ。

 これに対して仙谷さん、「日韓基本条約は有効であると、請求権は決着済だと(私も言っている)。しかし、韓国では植民地支配で傷ついたり、傷が癒えていない人たちもいる。何かしてあげられるんじゃないか。その例としてサハリン韓国人問題を言った。政治的決断が必要ではないか」。

 要するに仙谷さんが言いたいのは、「日韓基本条約は有効で、個人請求権も決着済だというのは分かっているが、日本の『植民地支配』により傷ついた人たちをそんなに冷たくあしらっていいのか。日本はサハリン残留韓国人を支援している。それと同じように、“超法規的措置”で支援すべきだ」ってことでしょう。

 正気の沙汰とは思えません。

 仙谷さん。あなたが学者やプロ市民なら別にいいですよ。でも、あなたは政府の一員なんですよ。それも内閣官房長官という大変重い立場です。

 そんな人が、日韓基本条約締結時に「完全かつ最終的に解決」している賠償について、「それだけで済むのか」って発言をしたわけですから、「日韓基本条約が有効でないかのような発言」と受け取られても仕方ないじゃないですか。

 しかも仙谷さんは、法的根拠が一切ないサハリン残留韓国人への支援まで例として持ち出して、「何かしてあげられるんじゃないか」「政治的決断が必要ではないか」と述べたわけですよ。

 これら一連の発言がどれほど韓国側に期待を持たせるか。日本の国益を損ねることにつながるか。
 自覚が全くないのか?あるいは官房長官という地位を利用しての確信犯なのか?

 私は間違いなく後者だと思います。だから怖いんです。


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