菅談話と戦後補償 仙谷官房長官は恐ろしい人です
2010.08.07 Saturday 04:40
くっくり
不意打ちというか、騙し討ちみたいに出されてしまった村山談話や河野談話と違って、今回はわりと早い段階で「出されるらしい」と報道されましたしね。
だから、相当量の苦情が官邸や外務省など関係先に行ってるだろうし、それでなくてもねじれ国会や民主党代表選を控えて大ピンチの菅さんですから、「談話なんか出してる場合じゃないな」となってくれるかも……と思ったりもしたんです。
また、談話発表に対しては与党内からも牽制がありましたからね。
たとえば、民主党の松原仁議員が8月2日の衆院予算委員会で、「さまざまな(首相・官房長官)談話で、日本外交に大きな問題が出た。(併合談話は)極めて慎重に(すべきだ)。少なくとも与党内で議論、合意することを含めた手続きを強く要請しておきたい」(産経8/2)と述べるなど。
まあそんなこんなで、数日前まではまだ何とかなるかも感が私の中に若干あったのですが、もうここまで来ると談話発表そのものの阻止は無理でしょう。
ま、よく考えてみれば、韓国側はすっかり火がついててずいぶん前から盛り上がってるわけですから、その時点でもう談話発表を見送るという選択肢は、すでに日本側にはなくなってしまってたでしょうね。
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それにしても、仙谷官房長官は恐ろしい人ですね。
一番政治家になってはいけないタイプの人だと思います。
たとえば鳩山さんのように、信念がなくその場その場で適当なことを言って国益を損ねる人も困りますが、仙谷さんのように、強い信念の下に確信犯で発言して国益を損ねる人はもっと困ります。
仙谷官房長官は7月7日の記者会見で、1965年の日韓基本条約で韓国政府が日本の植民地をめぐる個人補償の請求権を放棄したことについて「法律的に正当性があると言って、それだけで物事は済むのか。(日韓関係の)改善方向に向けて政治的な方針を作り、判断をしなければいけないという案件もあるのではないかという話もある」と述べ、政府として新たに個人補償を検討していく考えを示しました。
また、日韓基本条約を締結した当時の韓国が朴正煕大統領の軍政下にあったことを指摘し、「韓国国内の事柄としてわれわれは一切知らんということが言えるのかどうなのか」と強調しました(産経7/7「官房長官、戦後補償に前向き 日韓基本条約は無視」)。
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