「アンカー」現地取材でわかった普天間移設問題の現状

2010.08.05 Thursday 02:46
くっくり



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村西利恵
「アメリカも分裂している」

青山繁晴
「はい。これ日本の、今のところ普天間に関する報道で全然出てこないですが、これあの、今日実は僕このあと韓国から、またアメリカ方面に向けてあの、出発するんですけど、あの、僕自身がアメリカの分裂でちょっとあの、びっくりしてるわけです。というのはですね、これあの、グレグソンってあの、今、日本のカウンターパートナー、交渉相手になってる国防次官補ですね。そしてキャンベルさんていうのは今、国務次官補、国務省って、『アンカー』で何度もやりましたが、日本の外務省ですね。この人は親日家なんですよ。で、こういうあの、文官、文民、シビリアンですね、軍をコントロールする立場の、シビリアンコントロール、その人たちの言うことと、この軍の本音が全然違うんですよ。で、たとえばね、じゃあこの人たちみんな本心言ってるかというと、そうでもなくて、このグレグソンさんは、8月末の合意は絶対守ってくれと表面上は言ってるのに、これもうはっきり申しますが、水面下の交渉ではこのグレグソンさん、苦情あるならどうぞ言ってきて下さい、もう僕の聞いてる限りはですね、いや、8月末の先延ばしはやむをえないねってことを」

山本浩之
「えー」

青山繁晴
「実質的には合意してると。もちろん公式には言いませんよ。ね。まあアメリカとしては、アメリカなりの苦渋の選択ってことだと思いますが。そうこうことも反映してか、こないだキャンベルさんが突然議会で、日本は総理大臣がころころ替わるから、なかなか信頼関係は作れないと言ったんですよ。キャンベルさんすみません、しかしはっきり言うと、あなたも責任逃れですよ。キャンベルさんずっとクビ危ないから。お前のせいで上手く行ってないって言われるから、日本の総理がころころ替わるのは事実だけど、しかしアメリカの議会で簡単にそんなこと言ってほしくないと。ね。で、そういうことに対して、この、軍の方が非常に強い不満を持ってて、まず8月末を本当は先延ばしで合意するってのはけしからんって軍は思ってるわけですよ。ね。そしてさらにですよ、これ、マクリスタルさんっていう司令官を出したのはどうしてかというと、前、アフガニスタン駐留米軍の司令官、これわかる人いらっしゃると思いますが、このマクリスタル司令官がアフガンの今の現状について、オバマ政権をちょこっと雑誌のインタビューで批判したら、オバマさんが激昂して。だからイラ菅じゃなくて、イラオバマだという話もあってですね(笑)、イラバマ、ね、もう切っちゃったんですよ。よけい軍の不満は高まってて、日本では全然そこがその、政治家もジャーナリズムも関心薄いけど、これはアメリカが分裂するってことは、日本にとっては当然交渉のチャンスなわけですよ」

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