「WiLL」8月号拾い書き&スーパー「ライフ」でポスター復活
2010.06.29 Tuesday 01:00
くっくり
実質、史上初めて野党に転落した自民党のアピール下手を見ればわかるとおりである。他方、民主党のそれは徹底しており、「ガソリン値下げ隊」や、年金問題追及でスターになった長妻昭厚労大臣、そして「事業仕分け」ではカメラのアングルや殺し文句まで考え抜いた上で、蓮舫氏や枝野幸男氏を売り出した。
こうした事情をよく知りながら、民主党のお化粧戦略にあえて乗ったマスコミは、自ら民主党の暗部を隠す“イチヂクの葉”としての役割を果たしたのである。
■【「菅直人総理」という亡霊——第三の道か破壊主義か】遠藤浩一 評論家・拓殖大学大学院教授(p.49)
菅首相は、公共事業偏重や小泉構造改革を排して「第三の道」、すなわち「強い経済、強い財政、強い社会保障」を追求する、としています。強い日本を追求するのならば、自民党政権が成し得なかった集団自衛権行使など国防・安全保障政策の充実をはかっていただきたいものですが、これについてはほとんど無視したままです。
それはともかく(無い物ねだりでしょうから、これ以上は申しません)、公共事業偏重と小泉構造改革を排した「第三の道」というのが、よく分からない。
平成13年に小泉純一郎総理が登場して小泉流の構造改革を始めるまでは、菅氏自身が構造改革論者でした。市場原理の徹底を党是としていた当時の民主党は、長銀処理問題においてもその原則から自民党の施策に噛み付いた。当時の菅氏は「民主党は自由主義で小さな政府だが、自民党は社会主義経済の大きな政府だ」と断言しています。
ところが、自民党に小泉氏が出て来て「小さな政府」路線を歩み始めると、菅氏ら民主党は「小さな政府」という看板をこっそり下ろしてしまう。そして、いつのまにか子ども手当などのバラマキ路線に転じたかと思うと、今度は「強い経済、強い財政、強い社会保障」ときた。いったい何がやりたいのだか、さっぱり分かりません。
■【「菅直人総理」という亡霊——第三の道か破壊主義か】遠藤浩一 評論家・拓殖大学大学院教授(p.49-50)
政策転換といえば、このたび発表された参院選用のマニフェストをみて目を剥いた人は少なくないでしょう。
その骨子は以下の通りです。
(1)消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始する。
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