「WiLL」8月号拾い書き&スーパー「ライフ」でポスター復活

2010.06.29 Tuesday 01:00
くっくり


■【菅新政権は「偽装政権」だ!】中西輝政 京都大学教授(p.33)

 勘違いしてはいけないのは、基地問題がここまで振り回されたのは連立政権内にいた社民党、福島瑞穂氏の「辺野古は絶対反対。最低でも県外」との主張に原因があるのではない、ということだ。自民党時代の日米合意は認めない、という路線、さらにいえば「日米同盟を少しずつ弱体化させる」という路線が、実際は民主党内の主流なのである。

 民主党内の保守派といわれる前原誠司国交大臣や長島昭久防衛大臣政務官でさえ、党内の空気を知るがゆえに、普天間移設についてテレビなどでお茶を濁すような発言をしていた。他は推して知るべしである。「党の本音」としての民主党の路線は実質上、社民党の路線と同じなのだ。

 このことを、自民党を含め保守陣営の誰もが厳しく追求してこなかったことが大きな問題なのである。「民主党は安全保障、外交方針に話が及ぶと党内はバラバラになる」という言い方で分析をとめてしまっていたことは、大いに反省すべきであろう。


■【菅新政権は「偽装政権」だ!】中西輝政 京都大学教授(p.34-35)

 現在の50代以下の新聞記者や政治評論家は、民主党を見る時に、どうも98年以降の「新民主党」を主体として分析しているように思う。また、多くの人が「民主党には左派もいるが、保守もいる」「自民党出身の人間もいる」として、現実主義的で、自民党とそれほど大差がない政党であるかのように思い込んできた。

 しかし、これこそが民主党の“化粧”であり、“偽装”なのだ。物事の本質は、その誕生にこそある。民主党の中枢、根幹の部分は「旧民主党」時に根を張った社会党左派支配なのである。

 しかも、新たに合流してきた小沢氏が党内最左派の輿石東参院議員会長、横路孝弘衆院議長らと密接な関係を築くことで、それまでこの民主党の“恥部”を隠していた“イチヂクの葉”を外しにかかってしまった。おかげで、左翼色の強い政策が次々と「政策インデックス」に掲載され、マニフェストに書かれなかった外国人参政権や夫婦別姓などが立法化へ向かって動き出したのである。

 しかしそれでも未だに、当初の民主党のイメージがさほど変質しないのは、民主党が、自民党が足元にも及ばないほどメディア戦略に長けているからです。欧米の政治ではごく常識的なことだが、政党というものは野党時代にこそ「自己アピールのお化粧戦略」が磨かれる。

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