「アンカー」消費税10%発言の裏側に潜む菅首相の狙いと野望
2010.06.24 Thursday 01:34
くっくり
山本浩之
「このあと、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに移ります。今日は消費税に関するお話と」
青山繁晴
「はい。あの、ま、菅さんが今までのタブーを破ってですね、今までのタブーっていうのは、とにかく国政選挙の前にはもう消費税の話はしないと。特に上げるって言うと、ま、消費税の話って上げる話ですからね、下げることは今5%しかないから、ないわけですから、その話はしないってタブーを突如破ってですよ、その、消費税引き上げますってことをもうはっきり言ったに等しいですね。で、従ってその、ま、視聴者をはじめその国民の方々は一体どういう真意なのか、で、本当に消費税上がるのか、上がったら暮らしはどうなるのかっていうことをその、本当に心配されてる方、多いと思うんですね。だから今日はそのお話をしたいと思うんですけども、キーワードはこれです(フリップ出す)」
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山本浩之
「『誰が喜ぶのか』」
青山繁晴
「はい。えー、この言葉には実はいくつもの意味を込めました。それをこのあと、今日も具体的に一緒に考えてまいりたいと思います」
山本浩之
「ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、菅総理の消費税率10%、えー、この真意をほんとに知りたい人は多いと思います。果たして菅総理のこの発言の裏にはどんな狙いが隠されているのか。さっそく解説お願いします」
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青山繁晴
「はい。あの、さっきの今日のコーナーの入口のところでですね、この菅さんが消費税を10%に上げたいって趣旨の発言をされたら、もうみんな“なぜ”って書いてるように、えっ、なぜ今!?というようにびっくりして、もう他のものは全部吹っ飛びましたよね。あの、ま、それが日本のメディアの悪いとこでもありますけど、特に報道ぶりはもうこの消費税一色になったし、報道だけじゃなくて、たとえば昨日、9党首の党首討論もあったんですけど、その時ももう消費税がメインに、明らかになってましたよね。何が吹っ飛んだかというと、さっきの沖縄の慰霊の日にも関係しますけど、普天間問題も事実上吹っ飛んだし、それから政治とカネの問題も吹っ飛んで、それもう両方とも何も解決してないわけですよね。普天間問題はさっき言った通り、むしろ悪化してて、あの、仲井真知事はもともとは辺野古への移転自体は、少し沖合いにずらしたら認める方針だったのに、この間の迷走のうちに、もう知事にとっても認められないことになってしまって、もっと悪くなった状態なのに、しかし論議が深まらないようになってしまったと。それから政治とカネの問題については、鳩山総理と小沢幹事長がそれぞれ、総理と幹事長は辞めたけれども、何か解決したんじゃなくて、しかも議員を辞めたわけでもなければ、特に大事なのは政治をどうやってきれいにするかって仕組み何もできてないわけですよ。で、みんなそれが吹っ飛んでしまって、やっぱりそれはあの、消費税アップっていうと、今こう目の前に見えてる物がみんな値段が上がるわけですから、みんなびっくりしてそっちに関心行くから、たとえばこれを、誰がどうおっしゃってるかというと、あの石原慎太郎都知事が、いちばん最近の18日の記者会見で、菅さんは上手いね、ずるいねっていうふうに言ってるわけですね。で、これ、石原慎太郎都知事と菅さんてのは実は長いご縁があってですよ。菅さんはなかなかしたたかなお方なんですけれども、市川房枝さんていういわばリベラルな側の人の選挙を支えてる人でもある、あったんですが、石原慎太郎さん、当時、右と言われたわけですけどね、石原慎太郎さんの選挙事務所にも出入りする。従って菅さんと石原慎太郎さんは昔から知ってて、だから、いやー、菅くん上手いね、ずるいねっていう発言は、石原さんが、ま、菅さんの真意を見抜いてるところがあって、その真意のいわば第一は、この前政権を倒したややこしい問題をこれで全部きれいに終わりにしてしまうという意図はやっぱりあったと思うんです」
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