初めからゴタゴタ続きの菅政権
2010.06.12 Saturday 02:48
くっくり
もっとも、菅さんも最初からできないと分かってて約束したわけではないんですよね。4日の時点では法案をやろうとしてて、国会も延長するつもりだったんですよね。
ところが、就任直後のマスコミ各社世論調査で、内閣支持率&政党支持率が民主党自身もびっくりの劇的V字回復を遂げたため、事情が変わったんですね。
選挙を間近に控える参議院議員を中心に、「この高い支持率が落ちないうちに、とっとと参院選をやってくれ!」という声が大勢を占めるようになった。
菅内閣としても、国会を延長して郵政改革法案をやるにしても、もはや日程がきちきちで強行採決は避けられない。そしたら国民のイメージも悪くなる。
(しかも、元からきつい日程がさらにきつくなったのは鳩山首相が辞任したせい!)
さらに荒井大臣などの政治とカネの問題も出てきたから、国会を延長するとそこを野党に追及されて、これまた国民の不興を買う。
何より菅さん自身、参院選に勝つことが現在課せられている一番の使命なんですから、そりゃ「やっぱりとっとと選挙やろう!」って変節もしますよね。
郵政票を取るか、戻ってきた無党派層を取るかを考えたら、やはり後者でしょうしね。
10日の夜までは(22時頃までは?)、社民党に続いて国民新党も連立離脱か?って雰囲気も若干あったんですが、イデオロギーに凝り固まった社民党とは違い、そこは現実的かつベテラン政治家が多い国民新党。傷を最小限に抑えましたね。
ま、すでにアメリカとの合意がなされてしまった普天間問題と比較すると、郵政改革法案は選挙後に先延ばしにしても自分たちの思う形にできる可能性はずっと高いわけですしね。
ただ、参院選までに郵政改革法案を成立させられなかったことは、当然ながら今後の国民新党にいろんな影響を与えそうです。
何よりまず、法案を選挙前に通しておかないと参院選後が不安ですよね。そもそも民主党は郵政改革法案にはさほど執着がないんですから(菅さんなんかむしろ亀井さんとは反対意見でしょ?)。
民主党、国民新党、それぞれ何議席獲得するのか。その結果によっては、民主党が国民新党を切って他の党と新たに連立を組む可能性も考えられるわけで。
それにもともと政党支持率の低い国民新党は郵政票が頼み。これまで日本郵政労組に対して「今国会で法案成立させる」と言ってきたのに、ここに来て「ごめんなさい。やっぱり無理でした」となったわけですから、ダメージ大きいですよね。
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