「アンカー」緊迫した半島情勢に絡む普天間

2010.05.27 Thursday 01:04
くっくり



 福島さんの発言、この件で実はぶれていて、今VTRで流れた発言だけだと、日米合意そのものにとにかく辺野古、あるいは沖縄県内という文字があったら、仮に閣議にかける首相談話のようなものには言葉が省かれてても、もとの日米合意にあったらだめですよと言ってる。ところが他のところでは、とにかく辺野古、沖縄県内って言葉があったら閣議では署名しないって言い方もしてて、それだと日米合意の言葉と首相談話の言葉違うんだったらいいのかもしれない、にも受け取れる。すなわち社民党の中で意見がバラバラになってて、連立にとどまるべき、出るべきって意見で対立してることを反映してる。福島さんは危ういバランスの上に成り立ってる党首だから。

(政権そのものも、アメリカとの共同声明の中に辺野古周辺という形で明記する、今の状況だとそういう流れ。それで首相談話なり閣議決定なり、閣議で決まるものの中に辺野古って言葉を…)

 入れるかどうかはまだ決められてない。決めることができてない。というのは、アメリカに対して言うことと国民に対して言うことと文書が違ってたら二枚舌ってまた言われるよ、という意見もあれば、自民党政権時代の合意だってアメリカに出した文書と閣議でやった文書と違うじゃないか、という意見と両方ある。しかし後者だと、自民党時代にやってるから今やっていいとなれば、政権交代の意味がなくなると思う。

(日米共同声明がどういう形で出るか分からないが、この行方については?)

 日米共同声明の言葉そのものより、やっぱり北沢さんがゲーツ国防長官と会った時に、どっちかというと日本の報道のトーンは今回の合意に進んでることを評価してくれたんだと、今まで厳しかったゲーツ国防長官が納得してくれたっていう報道流れてるが、ほんとはそうじゃなくて、ゲーツ国防長官がまだ問題残ってると言ったところが重大なこと。海外メディアの報道ぶりを見ると、アメリカ側はほとんど中身に触れずにとにかく前に進んでることは評価したと。それしかアメリカ側は言ってないって報道。わざわざ北沢防衛大臣が、でもゲーツ国防長官はまだ残ってると言ったんだっていうのはね、北沢さんの本心も出てて、結局アメリカが一番心配してるのは、この『アンカー』で何度も申した通り、地元の合意がなかったら、どれだけ日米両国政府が合意しても同じじゃないかと。日本もアメリカも曲がりなりにも民主主義なので、それを克服してくれと言ってる。そこが変わってないから、日米共同声明がどのようなものが出ようとも、それで鳩山総理がおっしゃってた5月末までの決着とはならない。そこが一番重要。

[7] << [9] >>
-
trackbacks (0)


<< 「やはり辺野古でお願いします。ごめんなさい」
普天間、罷免、郵政、口蹄疫…慌ただしい1日でした >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]