「やはり辺野古でお願いします。ごめんなさい」

2010.05.24 Monday 02:58
くっくり



 が、それは長いスパンでの話です。

 普天間基地周辺の住民は、日々の生活の中でリアルに危険な状態に置かれています。
 その危険を除去することが最優先であるということは、鳩山さんもずっと前から、政権交代前から分かっていたはずです。

 なのにこんなことになってしまったってことは、鳩山さん自身も前の沖縄訪問の時に言ってたように、「海兵隊が抑止力と思ってなかった」ので、県外・国外移設が可能ではないかと勘違いしてしまったことが、大きな原因なんでしょう。

 もしそうであれば、何と愚かな人が首相になってしまったことか。


 私でもこんな脱力感を覚えるんです。
 沖縄の方々の心情は計り知れません。
 昨年の総選挙、特に沖縄では「最低でも県外」で民主党は大勝したわけですからね。

 「やはり辺野古に戻します。ごめんなさい」って、口で言うのは簡単です。
 でもこの8カ月間、振り回され続けた挙げ句に裏切られた沖縄県民、その気持ちをリセットするのは容易ではないですよ。少なくとも8カ月では無理ですよ。

 国民全体もそうです。
 さらに政治不信が深まったのではないでしょうか。


 政府は28日にも日米共同声明を発表する予定だそうですが、そこには普天間基地の代替施設の工法や建設場所は盛り込まず、9月まで先送りする方針とのことです。

 「5月決着」とは、ほど遠い内容です。

 でも鳩山さんのことですから、この日米共同声明をもってして、「国民の皆さんとのお約束どおり、5月までに決着することができました」などと、ぬけぬけと言うのでしょう。


 我が国は本当に、大変な時期に大変な人を首相にしてしまったものです。

 「天然」「指導力不足」だけならともかく、「誠意」「責任感」といった政治家として絶対に必要不可欠なものが、この人には欠けています。

 さらには「お金」(お母さんからの子供手当)の問題もあります。

 お金と言えば、5月21日放送の「太田総理」で、大橋巨泉氏が、民主党議員だった時に「なぜ鳩山さんが代表なのか?」と聞いたら(誰に聞いたのかは言ってなかった?)「自民党と違って民主党にはお金がないので、鳩山さんから借りていた」と言われた……という趣旨の証言をしてましたね。

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