「アンカー」鳩山政権を狙う中国と国会法改正案(付:口蹄疫と普天間)
2010.05.20 Thursday 02:04
くっくり
事実は小説より奇なりという言葉があるが、鳩山内閣の事実は漫画よりも奇なりみたいな話。ただ、最初に申しておきたいのは、僕はちょっと報道ぶりに不満があって、今のVTRにもあったが、アメリカが埋め立て方式にしてくれと、くい打ち桟橋方式は嫌だと言ってる理由はテロが怖いから、という報道がずっとなされているが、直接、国防総省を中心に僕なりに確認してみたら、テロ対策も言っているが、それよりも我が合衆国政府が鳩山政権に問うているのは地元住民との合意なんだと。杭を数千本もサンゴに打ち立てることが地元住民の合意を得られるのかと聞いても、答がないと。
テロ対策もあるが、しかしテロ対策と言ったら、たとえば羽田空港の工事も今、くい打ちでやってる。民間空港だからテロが大丈夫ということではないので。埋め立て方式だったらどうかというと、VTRにあったように反対意見は勿論あるが、いちおうたとえば今の沖縄県知事の仲井真さんは埋め立て方式にはある程度の理解を示していて、少し沖合いにずらしてもらって騒音被害を和らげるんだったら、場合によっては埋め立て許可出してもいいという姿勢をずっと貫いてきた。許可を出す権限は知事にある。もう市長が変わったが、名護市の元の市長は埋め立て方式に合意してた。さっきVTRで女性の方がはっきり言っていたが、地元の工事関係者には利益があって、それを前提に名護市の経済が動いてた面もあるから。だからアメリカは埋め立て方式だったら、民主主義に基づいて最低限の合意が得られる可能性があるじゃないかと、それに戻すべきじゃないかと言ってる。フェアに見てその通りだと思う。
そうすると、報道ぶりも疑問だが、鳩山内閣の、記者懇談とか非公式の場で説明してる中身も実はおかしい。後輩の記者に聞いたら、もうとにかくアメリカはテロ対策で嫌がってるんだという話しかしない。これは本当は鳩山政権の最後の思惑が崩れた。最後の思惑とは、地元住民の合意を得るために努力してると言えばアメリカも黙るだろうと思ったら、アメリカはむしろそこを突いてきた。その先に地元住民との合意が成り立つ可能性がないじゃないかと。じゃあ5月末までに間に合う話っていうのは元の埋め立て方式しかないでしょうと。そして実はアメリカも中井真知事と同じように、少し沖合いにずらすぐらいだったら呑みましょうということなので、さっきのアメリカ側の話(クローリー国務次官補が18日「日本は5月末の期限を守る」との認識を示した)っていうのはそのこと。
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