「アンカー」口蹄疫に中国海軍にロシア…鳩山政権『統治セズ』
2010.05.13 Thursday 02:49
くっくり
(まずは徳之島に関して、当初3町長は平野官房長官とは絶対に会わないということだったが、今日、平野長官が会うのは8人の町議だけだが、3町長で足並みの乱れが。こういった状況をどう見ますか?)
一言で言うと、政権側の切り崩し工作。分断の仕掛けが始まった。私の知る限り、官邸は3町長のうち、内心賛成でしかし民意として反対があまりに強いから、それをなかなか言えない人がいるという見方をとってきた。その町長と仲が良かったり、連なる町議の中にはっきり賛成と言える人がいるという見通しを前から持っていたので、それが鳩山さんの不思議な自信にもつながっていた。
でもそういう切り崩し、分断の先に、何かこう日本の国益や、徳之島や沖縄の住民に良い展望が開け、安全保障にとっても良いことが開けるかというと、そうじゃなくて、とにかくやたら時間がかかることに必ずなる。さっきVTRで大久保町長がおっしゃっていたが、団結が崩れると大変なことだと。どういうことかというと、徳之島でまた真っ二つに分かれると、ものすごい膨大な時間がかかっていくということ。
ところが政権の中にそれを有利な状況と捉える人がいるのは事実で、つまり5月末というのはそれで自動的にチャラになると僕に言った人がいる。つまり自分たちがこの5月末を無しにしたんじゃなくて、地元で賛成反対入り乱れるようになったら時間かかる。それから視聴者の方必ずお気づきだと思うが、訓練を全国の自衛隊基地に分散するってことは、その地域の住民の納得が必ず必要。訓練内容変わるわけだし、たとえば海兵隊のヘリコプターって今のところ非常にうるさい。やがてオスプレイっていうのに変われば別だが、今のところ大変音が大きい。その住民の納得を得るって、全国の自衛隊基地でできるのかとなる。普通に考えたら時間かかるから駄目なのが、時間かかるから良いって話に今なっている。
(今夜始まる日米実務者協議はどうですか?)
5月4日に防衛省でやった時が全然ダメだったから、今度はアメリカでやりましょうになるのだが、アメリカ側からすればアメリカの一番弱い部分を突かれるところがあって、米軍の基地をまともに使うためには地元住民の良き賛成、全員賛成じゃなくても、ある程度支えてくれないとほんとはできない。これは普天間でも、ほとんど報道されてないが、海兵隊の諸君も普天間の市民と何とか交流持とうとして、運動会をやったりいろんなことをやっている。だから地元住民と話し合いしてるんだと言われたら、アメリカも実務者協議やりませんとは言えないし、時間かかっても文句は言えないという、そういういわばからくりというか仕掛けというか、住民の意見が分かれていくことを政権が利用していくような話になる。
[7] << [9] >>
-
trackbacks (0)
<< 沖縄になぜ米軍は必要?&今週も民主党擁護の勝谷さん
クロウト政治とシロウト政治 18年前の参院選「CREA」92年9月号 >>
[0] [top]