民族の誇りに…【将兵万葉集】(3)特別攻撃隊・神風-2
2010.05.07 Friday 01:17
くっくり
遺書なしと記して……
■咲く桜風にまかせて散りゆくも己の道ぞ顧みはせじ
(海軍特別攻撃隊の遺書)
藤村 勉
広島県、二等飛行兵曹、乙飛18。
神風特別攻撃隊第一護皇白鷺隊員。
二十年四月六日沖縄周辺にて艦船に特攻戦死。十九歳。
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出撃を前にして……
■特攻を待ちつつ日々の雨なれば生きる事にも飽きたる心地
■二十四の我が命絶つ日なり雨あがりつつ青空の見ゆ
■あと三時間のわが命なり只一人歌を作りて心を静む
■ふるさとの母の便りに強きこと言ひてはをれど老ひし母はも
■死といふは怖しごとと思へども命のまにまに安んじてゆく
■人はつひに死ぬものなれば二十四の我が命のありがたきかな
■花一つ手折らむこともなきままに桜は春の風に散るなり
(雲ながるる果てに)
古川正崇
奈良県、海軍中尉、大阪外語、予学13。
神風特別攻撃隊振天隊員。
二十年五月二十九日沖縄周辺艦船に特攻戦死。二十四歳。
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父上へ……
■我は今尊き大き使命もち桜花と共に散りて撃ちなん
(海軍特別攻撃隊の遺書)
本田耕一
兵庫県、海軍少尉、法政大学、予学14。
神風特別攻撃隊第六筑波隊員。
二十年五月十四日種子島東方で特攻戦死。二十二歳。
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■沖縄の戦友を偲べば胸は裂く今散る吾は心楽し
(予科練記念館資料・土浦)
前野博之
兵庫県、二等飛行兵曹、特乙飛行4。
神風特別攻撃隊菊水部隊白菊隊員。
二十年五月二十七日沖縄周辺艦艇に特攻戦死。十九歳。
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家族への最後の手紙に(攻撃前夜)……
■いざ征かん明日は御空の特攻隊結ぶ今宵の夢は故郷
(海軍特別攻撃隊の遺書)
牧 光廣
鹿児島県、上等飛行兵曹、乙飛16。
神風特別攻撃隊第二御盾隊員。
二十年二月二十一日硫黄島周辺艦船に特攻戦死。二十歳。
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