江戸時代を見直そう(2)
2010.03.30 Tuesday 00:53
くっくり
〈中略〉自分たちの義務を遂行する日本人たちは、完全に自由であり独立的である。奴隷制度という言葉はまだ知られておらず、封建的奉仕という関係さえも報酬なしには行われない。勤勉な職人は高い尊敬を受けており、下層階級のものもほぼ満足している。
〈中略〉日本には、食べ物にこと欠くほどの貧乏人は存在しない。また上級者と下級者との間の関係は丁寧で温和であり、それを見れば、一般に満足と信頼が行きわたっていることを知ることができよう」(『日本風俗備考・1』より)
次に、タウンゼント・ハリス。
初代米国総領事。有名な人なのでこれ以上の説明は不要でしょう。1856年(安政3年)に来日しています。
「彼ら(日本人)は皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もない−これが恐らく人民の本当の幸福というものだろう。私は時として、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以であるか、どうか、疑わしくなる。私は、質素と正直の黄金時代を、いずれの他の国におけるよりも、より多く日本において見出す」(『日本滞在記』より)
最後に、ヘンリー・ヒュースケン。
この人も有名ですね。駐日アメリカ総領事館の通訳として、タウンゼント・ハリスに雇われて来日しました。
ヒュースケンもハリスと同じような感想を述べています。
「いまや私がいとしさを覚えはじめている国よ。この進歩はほんとうにお前のための文明なのか。この国の人々の質樸な習俗とともに、その飾りけのなさを私は賛美する。この国土のゆたかさを見、いたるところに満ちている子供たちの愉しい笑声を聞き、そしてどこにも悲惨なものを見いだすことができなかった私は、おお、神よ、この幸福な情景がいまや終わりを迎えようとしており、西洋の人々が彼らの重大な悪徳をもちこもうとしているように思われてならない」(『日本日記』より)
こういった外国人の声も教科書にぜひ載せてほしいんですけどね。自虐史観の強い今の多くの教科書では無理でしょうね。
前回も言いましたが、私は何も江戸時代の全てが良かったなんて言うつもりはありません。
ただ、識者の方々も言われているように、江戸時代を見つめ直し、良い点はどんどん取り入れて今後の日本作りに役立てていこうという考え方は、とても大事なことだと思います。
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