他国の食文化に口出すな!『ザ・コーヴ』 の波紋 「アンカー」より

2010.03.15 Monday 02:09
くっくり


 また、10月20日、東京国際映画祭内で行われたプレス向け上映では……。

 エンドロールで拍手が沸き起こり、滝のように涙を流す白人女性もいた一方、出口で数人から感想を聞いたところ「情緒的すぎる」「科学的説明はほとんどない。論理性が皆無」「イルカフリークの自己満足」とのキツイ回答も多く、厳密な出口調査ではないものの、賛否両論はおおむね同数程度という印象だった。

 さらに翌21日に行われたシホヨス(記事ではホセイヤスと表記)監督の記者会見では……。

 テレビクルーを含む50人近い報道陣が集まったが、そこでも出たのは懐疑的な質問ばかり。「イルカがかわいそうなら、あなたは他の魚も食べないのか」との欧米プレスの質問に「食べない時期もあったが、それでは体に元気が出ないので今は食べている」などと、思わず脱力してしまう身も蓋もない正直な答えも。イルカ愛好家の無邪気さの一端を垣間見る形となった。

 魚、食べとるんかいっ!(^_^;
 そういや、日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に不法侵入して逮捕されたシー・シェパードのピーター・ジェームス・ベスーン容疑者も、船内では肉や魚など日本人船員と同じ食事をとっていたと報道されてますね。

 いずれにしても、上の記事はあくまでも昨年秋の時点での話です。
 欧米でどの程度「権威主義」が通用するのか私は知りませんが、アカデミー賞を受賞した今となっては、欧米メディアの目も以前より彼らに対して優しくなってる(=日本に対して冷たくなってる)かも……?


 彼らに限らず、グリーン・ピースやシー・シェパードなどもそうなんですが、欧米の環境運動家の主張を聞くたび、私はその傲慢さに辟易します。

 「クジラやイルカは食べてはいけない」「悪い文化は消えなくてはいけない」と主張しますが、「食べてはいけない」「悪い文化」って何であなたたちが決められるの?

 日本人は、たとえば、中国の何でも食べる文化(「空飛ぶものは飛行機以外何でも食べる、四つ足のものは机以外何でも食べる」とよく言われます)やオーストラリアのカンガルーを食べる文化やフランスのウサギを食べる文化(日本も昔は食べてたらしいですが)を見て、「あまり感心しないなぁ」とか「理解できないなぁ」とは思っても、彼らに面と向かって「食べるのはやめろ」なんて言わないし、ましてや映画まで作って圧力かけようなんて人は一人もいませんよ。

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